H28年度希望ヶ丘特色検査研究と分析:思考力があれば、知識ゼロでも100点が取れる!

H28年度希望ヶ丘特色検査研究と分析:思考力があれば、知識ゼロでも100点が取れる!

入試情報

そろそろ飽きられているかもしれませんが特色検査分析の記事です。特色検査と全く関係のない地域の読者の皆様、ごめんなさい。
第6弾となる今回は、横浜市西部のトップ校の希望ヶ丘高校です。うちの塾のある小田原市から希望ヶ丘高校を目指す中学生はほとんどいませんが、希望ヶ丘とは個人的にちょっとした縁があり、実は密かに注目し続けている高校です。

学力検査の知識はいらない。必要なのは思考力、ただそれだけ。

希望ヶ丘特色の大きな特徴は、何といってもほとんどの設問が5教科の知識がほぼゼロでも解ける内容であることです。今は廃止されていますが、前の西湘高校理数科の特色検査にも似たような特徴がありました。5教科の知識は通常の学力検査で測り、特色検査では通常の学力検査で測れない力を測るというように、学力検査と特色検査の役割を明確に分けているように感じられます。

では、希望ヶ丘の特色検査では一体何が出題されているのか。シンプルに言ってしまえば、思考力を測るための問題です。思考力があれば、たとえ5教科の知識が不十分でも100点満点さえ狙える。それが希望ヶ丘の特色の一番の特徴です。

課題1:空間を考える力と言語能力

課題1は、立方体の展開図を組み立てていく小5算数のような問題です。ただ、これが結構難しい。平面の紙の上に書かれた展開図から、方向を考えながら立体を考えていくのには、かなりの空間認知力と思考を必要とします。まあ、今年の希望ヶ丘の課題1くらいなら簡単にできるコツはあるのですが。

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ちなみに希望ヶ丘では昨年度も課題1に空間的な思考力を要する問題をぶつけてきていました。空間認知力を特色検査内で問う高校は多いです。湘南高校では毎年空間問題が出題されていますし、今年は出題されてはいませんでしたが、柏陽も空間を好んで出題していたように思います。

しつこいようですが、特色の空間問題で必要なのは、思考力ただそれだけです。ただ、この空間を考える思考力は、結構短期間で鍛えることは十分可能です。希望ヶ丘や湘南を目指している人は、日頃から公立中等教育学校の適性検査レベルの空間問題にたくさん触れておくと良いと思います。

課題1のもう一つは、文章を順番通りに並べるという、国語の問題です。これは言語能力がある程度あれば、何も難しくはありません。もちろん、指示語や接続語を追っていくとか、そういったテクニック的なものが分かれば楽に解けるかもしれません。でも、テクニック的なものを知らなくても、このレベルくらいは余裕で理解できる言語能力の高さを身に付けておきましょうと言いたいです。

課題2:ちょっと残念なデータ問題

課題2は2つのデータから二酸化炭素排出量を読み解く問題です。・・・と、言葉にするとなんだか難しそうにも思えますが、なんてことはありません。特色検査はデータ問題がよく登場しますが、データ問題を扱うために注意しなければいけない基礎中の基礎ができていれば、この設問2は楽々クリアできます。もちろんこの問題も知識は要りませんが、深い思考も必要ありません。そういう意味では、個人的にはちょっと残念な問題です。

課題3:中高一貫の適性検査のような論理的思考問題

希望ヶ丘の特色は、思いっきり公立中等教育学校の適性検査を意識していると思います。課題3の[A]はまさにそうですね。平塚や相模原中等教育学校を目指している小学生がこの問題に取り組んでも面白いと思います。きちんと問題文を順を追って読みながら、情報を図にまとめていくと簡単に答えが導き出せますが、入試本番の焦っている心理状態では間違ってしまうだろうなという仕掛けがたくさんあります。いやらしさを感じますが、こういういやらしさ、嫌いではありません(笑)。

課題2の[B]は希望ヶ丘が大好きな論理パズルですね。希望ヶ丘は、論理や集合のような問題を毎年必ず出題します。しかも結構な良問です。この論理パズルも、小学生のうちに挑戦させておくべき問題です。うちの塾の小学生の国語の授業で扱っている論理パズルとほぼ同じレベルですが、小学生でもちゃんと解けます。逆に言うと、小学生のうちにコレくらいの論理的思考ができるようになっておくべきです。
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課題4:まさしく思考力のみの勝負!規則性パズル

課題4は規則性の問題です。与えられたルールをきちんと把握し、条件に合うように仮説をどんどん立てながら根気づよく考えていきます。昨年度の湘南高校、2年前の湘南・柏陽などのように、このようなパズル系の問題も特色検査ではよく出題されます。毎年見ていると、希望ヶ丘もパズルが相当好きな学校ですね。

個人的にはこの課題4が希望ヶ丘の中で一番好きです。初期の特色検査らしいというか、地頭の良さや根気強さを測ることのできる問題だと思います。

まとめ

かなり簡潔にまとめましたが、希望ヶ丘の特色検査は、どの特色検査校を受けるとしても初期の段階で一度は触れておくべきです。特色検査対策のとっかかりとしては非常に良い問題だと思います。「知識が必要のない問題」とはどんな問題なのかが体感でき、データを扱う際の基本事項や、パズル問題の考え方、論理を一通り学ぶことができます。

今後の特色検査分析の記事は、リクエストがありました横浜サイエンスフロンティアを最後に一旦終了します。残りの横浜翠嵐・横須賀は今のところ記事にする予定はありませんが、リクエストがあればコメントやメール等でご連絡ください。