今日の日経新聞の記事に横浜サイエンスフロンティア高校についての記事が載っていた。確か先々週あたりにも、朝日新聞の一面に載ってたっけ。エセ理系の私には、記事を読んでも何が凄いのかよく分からないんだけど、これだけ頻繁に新聞を賑わす公立高校も珍しい。
残念ながら、自分のところの塾からこの高校はだいぶ距離が離れている。普通に電車で行けば片道2時間弱くらいかかるのだが、それでもココを志望している塾生がいる。「新幹線で通学してもいい」と言うほどの惚れ込み様。確かに、この学校には他の公立高校にはない魅力がたくさんあり、自分も神奈川一のお買い得高校なんじゃないかと思っているほどです。
公立高校の学費で私立並み(そんじょそこらの私立よりも立派)の施設が利用できるってだけで、お買い得感は満載です。施設以外にも、さすがサイエンスフロンティアっていう高校名をつけているだけあって、サイエンスの分野ではかなりフロンティアしている。なんでも毎週土曜日に「サタデーサイエンス」って授業があり、東大とか慶應とかの名門大学はもちろん、いろんな企業やあのJAXAまでもがサイエンスフロンティアの学生のためだけに講座を開いてくれるらしい。公立高校の学費で、これだけの授業が受けられるなんて本当に贅沢だと思う。
私立高校ではなく、庶民に広く門戸が開かれた公立高校がここまでのことをやるってのがいい。裕福な家庭に生まれなくても、この学校に合格できるだけの学力さえあれば、貧乏な子でも最先端の理科教育を受けることができるって、これほど日本の国益に繋がることはないんじゃないだろうか。
私がこの学校をイチオシする理由が、実はもう一つある。それは、部活動が週3回に制限されていること。これはね、もう素晴らしいとしか言いようがないです。文武両道を掲げて熱心に部活動に取り組む公立高校は多いが、正直大学入試を本気で考えたら、毎日部活動に明け暮れるのは考えものだ。それをこの学校はよく分かっていて、学生にハッキリと「高校生の本分は部活動より勉強です」ということを打ち出している。これはとても潔いことだと思う。
大学入試実績はというと、1期生の実績はもう一歩というところなので、今後の実績に期待したいところ。でも、伸びてくるんじゃないかな。去年までの独自入試でも、質のいい問題を出題していたし。
こういう公立高校の頑張りにとにかく期待したい。私立じゃなくて公立がやるからこそ意味がある。