公立中高一貫校相模原中等教育学校1期生の実績が素晴らしすぎる件

先週、相模原中等教育学校のウェブサイト上で、平成27年度大学進学実績が発表されました。相模原中等教育学校は平成21年開校したばかりの公立中高一貫校で、ちょうど7年目の今春、初めて1期生となる卒業生を送り出すということで、その動向に非常に注目が集まっていました。

結論から言うと「素晴らしすぎる」の一言です。

1期生152名に対して、東大5名、京大3名のような錚々たる難関大を始め、東工大7名、一橋4名、横浜国大8名などの国公立大学に合計55名進学したというから驚きです。卒業生全体の約36%の生徒が国公立に現役合格しているということになります。

県内トップ高校の合格実績と比較してみる

国公立大現役進学割合

昨年度(平成26年度)の主要トップ高校における、国公立大現役進学割合をまとめると次の通りです(データは各高校のHPを参照しました)。

横浜翠嵐・・・41.1%
柏陽・・・33.0%
厚木・・・29.2%
横浜サイエンス・・・26.1%
湘南・・・23.5%
小田原・・・23.2%
平塚江南・・・19.1%

昨年度と今年度の違いはありますが、相模原中等教育学校の36%は横浜翠嵐に次いで2位ということになります。湘南や厚木等の神奈川屈指の伝統校を創立6年目でひょいと追い抜かして、県下最難関公立校の横浜翠嵐と競り合っているということからも、いかに優れた実績かということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

早慶現役合格割合

続いて早稲田慶應の現役合格割合を見ていきましょう。今年の相模原中等教育学校の早慶合格実績は、早稲田43名、慶應20名の計63名です。卒業生全体の早慶合格割合は、41.4%となります。これを、先ほどと同じように昨年度(平成26年度)の主要トップ高校の早慶現役合格実績と比較しましょう(データは各高校のHPを参照しました)。

横浜翠嵐・・・62.1%
湘南・・・46.4%
柏陽・・・46.2%
厚木・・・33.0%
平塚江南・・・22.6%
小田原・・・17.3%
横浜サイエンス・・・11.0%

横浜翠嵐・湘南・柏陽に次いで4番目という結果ですが、ここで特筆すべきは、相模原中等教育学校は新設校がゆえに、早慶の指定校推薦枠がゼロだったということです(ちなみに今年度の同校指定校推薦枠は、中央大の2枠のみ)。つまり、早慶合格者の63名のほとんどが、実力一発勝負の一般入試(センター利用含む)で合格を勝ち取っているということになります。公立トップ校は、伝統校ほど早慶の指定校推薦枠をたくさん持っていて、指定校推薦での合格者数ももちろん実績にカウントしています。このような不利な状況でも、4番目に食い込む相模原中等一貫校。凄すぎます。

まとめ

たった創立7年で、神奈川県公立トップ校と肩を並べるまでのし上がってきた相模原中等教育学校。1期生の素晴らしすぎる実績を受け、今でさえも高い倍率(なんと約6倍!)がさらに跳ね上がり、今後さらに実績は伸びていくでしょうね。近い将来、横浜翠嵐・湘南とは比べ物にならないレベルの学校にまでになっているかもしれません。

県内公立トップ校もうかうかしていられない状態です。