2018年度入試合格者の内申点分布を、高校別にグラフ化してみたら。

2期制の中学校では、今週あたりで前期の成績表が返却されたと思います。

中学生になって初めて通知表をもらう中1生や、まだ受験をあまり意識していない中2生は、まだ成績表の数字と受験とをリンクして考えられません。また、保護者の方も、だいたいこの成績でどのあたりの高校に行けるのか気になるところだと思います。

そこで今日は、慧真館の周辺6校の2018年度入試の合格者の内申点の分布をグラフ化し、分析してみようと思います。最近返却されたばかりの成績表を見ながら、記事を読んでみてください。自分がもらった成績が、だいたいどの高校のレベルなのかの目安になるでしょう。

予備知識として、神奈川の入試の内申点は、「中2後期時の9教科の成績(45点満点)+中3後期の9教科の成績×2(90点満点)=135点満点」となります。中1中2生は、今回もらった成績の9教科の合計を3倍し、135点満点に直してシミュレーションすると分かりやすいです。

湘南


まずは湘南高校。全県模試の伸学工房調べによると、2018年度入試の内申の合格者平均は129.9でした。

合格者の内申点の内訳を見ると、65%が内申点130以上となっています。130以上となると、オール5もしくは4が1つで他全て5くらいの成績になります。湘南くらいになると、5教科はもちろん、残り4教科だってできてしまうオールラウンダーが多いんですね。

130にあと一歩届かない125以上130未満が18%。120以上125未満は13%、120未満は4%です。つまり、合格者の80%以上が内申125以上を保持しているということになります。

内申が全体の3割と、決して内申の割合が高くない湘南高校ですが、内申の割合に関係なく内申点が高い受験生が多く集まっているようです。

厚木


続いて厚木高校。伸学工房調べでは、2018年度入試の内申の合格者平均は126.2でした。

合格者の内訳を見ていきましょう。130以上が約半分の51%、ついで125以上130未満が23%、120以上125未満が11%、115以上120未満が6%、110以上115未満が同じく6%、110未満が4%です。

先ほどの湘南に比べると、だいぶ範囲が大きくなりましたね。それでも合格者の約半分がほぼオール5の成績を保有しているところが、堅実な生徒が集まる厚木高校らしさのあらわれだと思います。

厚木も湘南と同じく内申の割合が3割ですが、合格者の8割は120以上の内申点を保持しているので、最低でもそれくらいはそろえたいところです。

小田原


次は、2018年度から内申の割合が4割になった小田原高校。2018年度入試の合格者平均は、伸学工房調べによると126.3でした。ちなみにこの数字は、厚木高校の合格者平均よりも0.1ポイント高くなっています。

合格者の内訳は、130以上が36%、125以上130未満が30%、120以上125未満が16%、115以上120未満が9%、110以上115未満が6%、110未満が3%となっています。

内申の合格者平均は厚木よりも若干ながら上回っていますが、小田原となるとさすがに130以上の成績保持者は厚木よりも減り、その1つ下の125以上130未満の層が増えています。125以上130未満は、9教科の成績が42〜43程度の層です。小田原は内申の割合が4割なので、それくらいの成績があれば、ある程度は安心して受験できるでしょう。

約3人に2人は内申125以上の小田原高校。偏差値(65)の割には、やはり高い内申を持つ受験生が集まっている印象です。

平塚江南


次は平塚江南です。2018年度入試の合格者平均は、伸学工房調べで121.5でした。ほぼ同じ偏差値の小田原高校と比べると、4.7ポイントダウンです。

内訳は、130以上が16%、125以上130未満が21%、120以上125未満が27%、115以上120未満が17%、110以上115未満が10%、110未満が9%です。

小田原と比べると、その違いは一目瞭然ですね。

小田原は内申125以上が66%であるのに対し、平塚江南は37%。120以上でも平塚江南は全体の64%です。小田原が内申を4割にして特色検査を廃止した一方、平塚江南は内申が3割のままで特色検査も残した結果、明らかに内申点が高い受験生が小田原に集まり、実力勝負にかける受験生が平塚江南に集まっていることが、この内訳から見てとれます。

秦野


続いて秦野。2018年度入試の合格者平均は、伸学工房調べで116.1でした。ちなみに秦野のグラフから、階級の幅を10に変えています(今までは5刻みでした)。

内訳は、130以上が9%、120以上130未満が39%、110以上120未満が30%、100以上110未満が17%、90以上100未満が5%、90未満が5%です。

秦野はこのように、ずいぶんと幅があります。130以上の小田原や厚木を狙えるくらいの内申点を持っている人から、内申点が100に満たない受検生も毎年一定数います。内申100というと、9教科の成績がだいたい33〜34くらいですからね。それくらいから秦野を狙う子も、少数ですがいるわけです。ただ、内申100に満たない人は、高い確率で第2次選考に回ることになると思いますが(参考:オール1でも公立トップ校に合格する方法:2次選考を正しく理解してる?)。

秦野の受験生のうち、74%が110以上の内申を持っています。内申110以上の目安は、だいたい9教科オール4以上です。秦野を目指すのであれば、最低以上はそろえておきたいところです。

西湘


最後は西湘高校。2018年度入試の合格者平均は、110.9でした。

内訳は、120以上130未満が20%、110以上120未満が35%、100以上110未満が28%、90以上100未満が9%、90未満が7%です。西湘はさすがに内申点130以上がいません。そういう子は、間違いなく近くの小田原を選びますからね。

西湘は110以上が56%、110未満が44%です。内申の割合が4割ということを考えると、110以上の内申を持っているとある程度安心して受験できると思います。だいたいオール4前後が西湘の目安です。

入試は内申だけで決まらない

今日は内申の目安を知るという目的で、各高校の内申点の分布のみを取り上げて記事にしましたが、入試は内申点だけでは決まりません。

内申点が合格者平均を超えていても、入試の点数が低ければ普通に不合格になるし、逆に内申点がオール1やオール2のような、上記の高校には全く相応しいものでなくても、入試の点数が高ければ、2次選考で普通に合格します。特色検査実施校なら、なおさら内申点の影響力は小さくなっていきます。

しかしだからといって内申点をないがしろにしても良いわけではありません。

受験生にとって内申点はお金と同じです。ありすぎて困ることはありませんし、なければやはり苦労します。内申点のみで志望校を決める必要はありませんが、目指している高校があるならば、まずはその高校に相応しい成績がとれるように努力するべきです。

ちなみに「お金」といえば、記事の内容とは全く関係ありませんが、最近慧真文庫にお金にまつわる本を追加しました。

ちょっと堅苦しい本ですが、中高生のうちに是非読んでおいて欲しいです。お金の勉強は学校では教えてくれませんが、できるだけ早く始めた方がいいと思います。英数国理社と同じくらい、いやもしかするとそれ以上に将来の役に立つはずです。

内申点に関する過去記事も参考にどうぞ。
大切なことなので、入試における成績1点分の重みについてもう一度説明しておこうと思う。

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