2016年度の志願変更後の倍率が、先ほど県教委から発表されました。
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p998712.html
全日制普通科/普通科専門コース/全日制専門学科/単位制・総合科
H28年度志願変更後近隣高校倍率
2月1日の時点でピックアップした高校の志願人数の変化と志願変更後の倍率、昨年度の志願変更後の倍率との比較をまとめてみました。
高校名 | 定員 | H28年度(2/1) | H28年度(2/8) | 前年度倍率 | |||
志願者数 | 倍率 | 志願者数 | 増減 | 倍率 | |||
湘南 | 358 | 615 | 1.72 | 570 | −45 | 1.60 | 1.85 |
厚木 | 358 | 477 | 1.33 | 463 | −14 | 1.29 | 1.28 |
小田原 | 318 | 362 | 1.14 | 375 | +13 | 1.18 | 1.34 |
平塚江南 | 318 | 409 | 1.29 | 398 | −10 | 1.25 | 1.24 |
秦野 | 358 | 474 | 1.32 | 452 | −22 | 1.26 | 1.20 |
海老名 | 398 | 572 | 1.44 | 530 | −42 | 1.34 | 1.17 |
大磯 | 278 | 304 | 1.09 | 330 | +26 | 1.19 | 1.17 |
西湘(一般) | 278 | 379 | 1.36 | 356 | −23 | 1.28 | 1.03 |
西湘(理数) | 39 | 50 | 1.28 | 49 | −1 | 1.26 | 1.03 |
2月1日時点で1.14倍と県西地区の高校の中でも低倍率を記録していた県西の雄の小田原高校ですが、最終的には13人増の1.18倍にとどまりました。1.2倍程度に収束していくかなと予想していただけに、意外にも集まらなかったなという印象です。
例年よりも倍率が高かった西湘・秦野は、それぞれ約20名程度の減少でした。どちらも1.2倍台に落ち着きましたが、例年の倍率から考えると高めであることには変わりありません。いずれにせよ、2次選考でのボーダーは昨年度よりも高くなるでしょう。
2016年度志願変更の動き
今年は全日制ので計3338名(全体の約6.4%)が志願変更をしたそうです。昨年度の計2762名(全体の5.3%)から、わずかですが志願変更をする人が増えています。新しい入試になってから今年で4年目。初年度から4年目まで、毎年志願変更者の割合が右肩上がりに増加していて、学校・塾・受験生も新しいシステム下での志願変更に慣れてきているという印象を受けます。
倍率1.5倍を上回る激戦校
志願変更後の倍率が1.5倍を上回る激戦校をまとめます(定員が少ない専門コースを除きます)。
横浜翠嵐(2.08倍)、多摩(1.66倍)、大和(1.62倍)、希望ヶ丘(1.61倍)、湘南(1.60倍)、神奈川総合個性化(1.59倍)、川和(1.55倍)、横浜サイエンスフロンティア(1.55倍)、市立東(1.53倍)、市ケ尾(1.52倍)、元石川(1.52倍)、市立桜丘(1.51倍)、柏陽(1.50倍)
志願変更前と比べると、1.5倍を越える激戦校がかなり減った印象を受けます。やはり中堅以下レベルの高校で異様に倍率が高かった高校は、今回の志願変更を受けて軒並み倍率が低くなり、激戦校は旧学区トップ校が中心となりました。それでも、1.5倍は超えていないものの、中堅以下のレベル層でも1.4倍台と高倍率の高校は、例年よりも多くなっています。
最後にアドバイス
得意科目は色々な問題を、苦手科目は頻出分野の確認を
最後に1つアドバイスをします。入試直前期、1点でも多くもぎ取りたい気持ちで勉強しているとは思いますが、大失敗しないための備えも必要です。要は、攻めの勉強ばかりではなく、守りの勉強もしなさいということです。
得意科目に関しては、今までの出題傾向のものだけでなく、色々なタイプの問題を解いておきましょう。傾向が変わったときも落ち着いて対応できるようにするための、攻めの勉強です。逆に苦手科目に関しては、徹底的に頻出分野の解き方の確認や復習をしましょう。もしも傾向が変わったとしても、今まで練習してきたタイプの傾向の問題をきちんと得点するための、守りの勉強です。
入試まであと8日もあります
先週の土曜日、慧真館OBの現湘南生が激励に来てくれました。うちの塾では、毎年前年の卒塾生が中3生のために激励に来てくれます。誰がいつ始めたのか分からないけれど、卒塾生が後輩の受験前に激励に来るのがいつのまにかうちの塾の伝統になりました。
自分の塾のことを自分でこう言うのもなんですが、毎年卒塾生たちが激励に集まってくれる様子を見ると、すごくあったかいなって思います。厳しいことで有名な塾ですが、先輩後輩同士の縦のつながりを大切にしたり、卒業した後でもいつも塾生のことを気にかけてくれたり、温かい気持ちを持った生徒や卒塾生が多いのが一番の自慢です。
湘南生が激励に来てくれた際、試験当日の注意事項など、受験生たちに色々なアドバイスをしてくれました。彼女のアドバイスの中で、私が一番心に残った言葉が、
「入試まであと10日もあるんだから、まだまだたくさん勉強できるよね。」
という一言です。土曜日から2日減ったけれど、あと8日もあります。入試直前のこの時期は、集中力も知識を吸収しようとする意識も今までの中で一番MAXの状態です。その状態で8日間も勉強すれば、まだまだたくさんのことを勉強することができます。苦手単元の2つや3つくらいであれば、もう一度しっかりと向き合う時間も残されています。
あと8日しかないのではなく、あと8日もあるのです。倍率が高いからとアレコレ心配している暇があれば、年号や英単語の1つでも覚えましょう。焦りや不安を、勉強する原動力に変えるのです。