塾と一口に言ってもいろんな塾が出てきた。昔ながらの大手集団塾、うちみたいに個人が開業した個人塾、マンツーマンの個別指導塾、個別指導塾と謳っているが自習をさせているだけのエセ個別指導塾、2対1や3対1の個別指導塾など。昔はほぼ集団塾オンリーだったから、どんな子でも集団塾に通っていた。でも今は違う。いろんな形式の塾があり、塾を選ぶだけで一苦労だ。
最近、このブログを読んでいただいている方から、塾選びと受験についての相談のメールを頂いた。その方のお子さまの状況を把握した上で、お住まいの近くでその子に合いそうな塾をネットで色々と探してみたのだが、「これだ!」という塾がなかなか見つからない。初めて顧客目線で塾選びをしてみたのだが、正直これほど苦労するとは思わなかった。
相談者のお子さまは現在個別指導の塾に通われていて、そこの指導法に疑問を持たれているということだったので、まずフランチャイズの個別指導塾は全て対象外とした。フランチャイズの個別指導塾の場合、違う看板を掲げていても、塾の運営方法や指導法に対した違いはない。
で、自分が目を付けたのが、うちの塾のような個人が開業した個人塾。個人塾は当然ながらネームバリューがないので、何をやっている塾なのか、どんな方針で教えている塾なのか、どんな実績が出ている塾なのかという中身が重要になる。相談者の最寄駅周辺の個人塾のウェブサイトを片っ端からむさぼるように読んでみた。
がっ!!
個人塾に限って、肝心のウェブサイトが2年前や3年前からほとんど更新されていない。更新されていても、本当に知りたい塾の中身の情報がほとんど書かれておらず、どんな塾なのかサッパリ分からない状態。個人塾はどこも普段の塾運営で精一杯で、ウェブにお金も時間もかけてていない。自分も個人塾を運営しているからそういう状況になるのは分かるんだけれど、顧客目線で見てみると、やっぱり正体が良く分からない塾に自分の子どもを預けられないなと思った。
結局、同業者から見ても比較的良心的な指導をしている大手塾を2つほど紹介した。大手塾のやり方に疑問を感じて個人塾を開業した私が、最終的に大手塾を紹介するという、何ともシュールなオチになったわけです。
今回のことで、個人塾こそもっとウェブに力をかけていくべきだと思ったわけですよ。いまどき、塾なんていう儲からない仕事で、わざわざ好んで独立しているわけなんだから、並々ならぬ熱意や教育にかける想い、指導に対する自信が個人塾にはあるはず。その熱意とか想いとか自信とかって部分を、ウェブを通してもっと顧客にアピールしていかないと、ネームバリューがない個人塾はいつまでたっても大手塾に勝てない。
・・・とエラそうに言う自分も、ブログはせっせと書いているものの、ウェブサイトはサボり気味なのが現実(+o+)これからちゃんとサイトにも手を入れていこう。