平成26年度10月20日時点希望状況
神奈川県教育委員会が、11月26日に平成26年度公立中学校卒業予定者の進路希望の状況を発表しました。10月20日時点の県内公立中学3年生を対象とした進路希望状況をまとめたもので、毎年この時期に発表されます。
これをもとに、横浜市内の主要高校と慧真館近隣の高校及び人気校をピックアップして、現在の希望者数と募集定員を割って「暫定倍率」を出してみました。とりあえず一度ご覧ください。
学校名 | 募集定員 | 希望者数 | 暫定倍率 |
横浜翠嵐 | 358 | 694 | 1.94 |
湘南 | 358 | 773 | 2.16 |
柏陽 | 318 | 514 | 1.62 |
横浜緑ヶ丘 | 278 | 602 | 2.17 |
横浜サイエンス | 238 | 498 | 2.09 |
厚木 | 358 | 513 | 1.43 |
小田原 | 318 | 531 | 1.67 |
平塚江南 | 318 | 382 | 1.20 |
茅ヶ崎北陵 | 278 | 405 | 1.46 |
海老名 | 398 | 673 | 1.69 |
秦野 | 358 | 439 | 1.22 |
西湘 | 317 | 447 | 1.41 |
大磯 | 278 | 365 | 1.31 |
伊志田 | 278 | 366 | 1.32 |
足柄 | 278 | 354 | 1.28 |
ざっと見たところ、どこも高倍率です。横浜翠嵐・湘南・柏陽・横浜サイエンスあたりは毎年高倍率だからこんなものとして、小田原も暫定倍率が1.6倍を超えています。1.6倍を超えていないところでも、西湘や厚木なんかは暫定倍率が1.4倍以上で、これが入試の実質倍率だったらたまったもんじゃありません。
ただ、これはあくまでも10月20日時点での進路希望調査です。この調査の人数がそのまま各高校を受けるわけではありません。10月20日って、まだ最終内申も出ていないし、模試も受けていない人が多かったりする時期で、ハッキリ言ってみんなまだまだ夢を見ていたのです。現実があまり見えていない時期の数字なので、あまり信憑性はないと思った方が良いかと。
気になったので、昨年度の10月20日時点希望状況と、昨年度入試の実質倍率を比較してみました。
平成25年度10月20日時点希望状況と実際の倍率
それがこの表です。暫定倍率の欄は、進路希望調査時点での暫定倍率、実質倍率の欄には、昨年度入試の最終倍率をのせてみました。比較すると、暫定倍率と実質倍率との差に結構な開きがあることが分かります。
学校名 | 募集定員 | 希望者数 | 暫定倍率 | 実質倍率 |
横浜翠嵐 | 358 | 781 | 2.18 | 1.76 | 湘南 | 358 | 735 | 2.05 | 1.45 |
柏陽 | 318 | 521 | 1.63 | 1.35 |
横浜緑ヶ丘 | 278 | 585 | 2.10 | 1.47 | 横浜サイエンス | 238 | 447 | 1.88 | 1.46 |
厚木 | 358 | 585 | 1.63 | 1.25 |
小田原 | 318 | 439 | 1.38 | 1.13 | 平塚江南 | 318 | 338 | 1.06 | 1.09 |
茅ヶ崎北陵 | 278 | 436 | 1.57 | 1.22 |
海老名 | 398 | 779 | 1.96 | 1.23 |
秦野 | 358 | 501 | 1.40 | 1.26 |
西湘 | 317 | 449 | 1.42 | 1.13 |
大磯 | 278 | 324 | 1.17 | 1.14 |
伊志田 | 318 | 403 | 1.27 | 1.07 |
足柄 | 278 | 341 | 1.23 | 1.06 |
たとえば海老名高校、毎年人気の準トップ校なんですが、昨年度の希望調査では暫定倍率が1.96倍もあったにもかかわらず、実際の倍率では1.23倍に落ち着いているし、西湘と大磯を比べてみても、暫定倍率では西湘の方が遥かに人気があったのに、実際の倍率ではほんの少しの差ではあるが大磯の方が上回っています。
毎年希望調査が出ると、「今年は○○高校の倍率がヤバくなる」とかいろいろ噂する人たちが出てくるんだけれど、10月20日時点の志望校と実際の受験校は変わる人が多いので、希望調査による数値はあくまでも目安として考えた方がいいです。実際の倍率が出るまで、それぞれの高校の倍率がどうなるかは結局誰にも分からないので。
昨年度の希望者数を大きく上回った高校
ただ、昨年度と今年の10月20日時点の希望者数を比較して、今年度が昨年度よりも大きく上回った高校は、もしかしたら昨年度よりも倍率が高くなるかもしれません。一応、そのつもりで色々と準備しておいた方が良さそうです。
<希望者数が大きく上回った高校>
・横浜市立金沢 H25年度希望者数543人→H26年度希望者数703人(160人増)
・多摩 H25年度希望者数440人→H26年度希望者数532人(92人増)
・小田原 H25年度希望者数439人→H26年度希望者数531人(92人増)
・川和 H25年度希望者数723人→H26年度希望者数804人(81人増)
【追加記事】
※2015年1月30日発表の神奈川県公立高校倍率に関する記事はコチラ→2015年度神奈川県公立高校倍率第一弾!いろんな視点でまとめてみた。