超ざっくりと、新入試制度における内申の重みの考え方を解説してみる

2012年10月3日

昨日の新入試制度のシュミレーション。内申が低くても実力による逆転は起こり得る?の続きです。昨日シュミレーションしてみたように、新入試制度下では、その高校の得点割合によって状況が大きく変わってくるのは言うまでもない。今日はもっと分かりやすく、それぞれの割合での、内申1点分が持つ重みをざっくりと解説してみる。なお、分かりやすく解説するために、数値は厳密に言うと正確ではないところもあるのでご了承ください。

3:5:2の場合は『内申1点分=入試得点約2.2点分』に相当

内申が1上がるにつれ、入試得点で2.2点分の貯金ができるということ。ただしこれは中2の内申の場合で、中3の内申は2倍されるから、実質中3の内申が1上がるということは、入試得点で4.4点分の貯金ができるということになります。もちろん、逆の場合にも同じことが言え、中3の内申が1下がるということは、入試得点で4.4点分の借金を作ってしまったのと同じです。

4:4:2の場合は、『内申1点分=入試得点約3.75点分』に相当

4:4:2の場合は、内申が1つ上がるにつれ、入試得点で3.75点分の貯金ができます。中3における内申1の重みは、入試得点で7.5点分にも相当します。1教科100点満点のテストで7.5点分というと、小問だと2問くらいの配点分。そう考えたら、結構ウエイトでかいです。

5:3:2の場合は、『内申1点分=入試得点約6.1点分』に相当

5:3:2の場合、中2でも内申1の重みは入試得点で約6.1点分にもなり、中3の内申になるとなんと12.2点分にも相当してしまう。中3の内申が1違うだけで、当日の入試得点に12点以上の貯金もしくは借金ができるということです。昨日のブログでも書いたけれど、5:3:2の高校の場合、内申が10違うと入試で60点以上の点数差をつけなければいけないことになることを考えると、内申が平均より5以上離れてしまうとキツイ。

 

2期生の中学校はそろそろ学校の成績をもらう時期だけれども、成績を見て良かった悪かったとギャーギャー馬鹿みたいに騒ぐだけじゃなくて、その内申を入試に置き換えて冷静に考えてみましょう。成績が上がった人は、入試でいうと何点分の貯金を作ったことになるのか。逆に、成績が下がった人は、それによって何点分入試で不利になってしまったのか。志望校が採用している割合と照らし合わせて、ちゃんと計算してみること。すると、新入試制度における内申の重要性がマジで体感できますよ。

体感できたら、本気で内申を上げにいこう。特に中3生!内申1点分は入試得点にするとこれだけにもなるんだ!内申はお金と一緒でありすぎて困ることは絶対ないけれど、なければ確実に苦労する。最終内申が出る前に、内申を1つでも2つでもとにかく稼げ!