塾がお休みだった昨日は、愛知県にあるさくら個別指導学院の國立先生にお会いするため、名古屋まで行ってきました。
No.1に会いに名古屋なう。 pic.twitter.com/HQjy9qjLZ0
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年11月13日
塾ブログのアクセス数No.1の先生と会った話
この國立先生の書くブログがスゴいんですよ。ツイートのNo.1とは、塾ブログのNo.1のことです。
「さくら個別ができるまで」が國立先生のブログなんですが、何がスゴいってそのPV数!PVとはページビューの略で、簡単に言えばブログのアクセス数のことです。先生のブログに、「2017年の3月に33万PVを達成!学習塾ブログでPV数推測日本一に!」なんて書いてあったもんだから、「このブログだって負けてないはず!」と思って調べてみたら、最高が2017年2月の約31万PVで、普通に負けてました。
「月に33万PVを集める先生ってどんな先生なんだろう。何を目的にブログを書いているのだろう。」という好奇心でウズウズしてたまらなくなり、名古屋まで行ってきました。独立したての頃は、色々な塾に突撃訪問していましたが、塾の先生に会いに神奈川県を飛び出すのは久しぶりです。
お昼をご一緒しながら、塾のこと、ブログのこと、ネットのこと、ネット×塾の可能性、愛知と神奈川の教育事情の違いなど、色々な話に花を咲かせてきました。特に、ネットが既存の塾にもたらす可能性については、二人とも同じ感覚を持っていました。
塾に行かなければ情報を得られない時代は終わった
私は、ネットが教育にもたらす可能性はもっともっと大きいはずだと考えています。一昔前までは、高校受験でも、塾に行かないと得られない情報が多く、塾に行っていない人ほど情報面で不利になることが多々ありましたが、誰もがネットにアクセスできるようになった今、昔に比べるとだいぶ情報がオープンになりました。例えば、つい数年前までは公開するのがタブー視されていた私立高校の推薦・併願基準の内申点は、今やググれば誰もが一発で知ることができます。
神奈川県内だけで言えば、私立高校の基準値や公立高校のボーダー、合格者平均点、面接点の平均など、高校受験に必要な情報は「カナガク」のサイトを見ればほとんど得られることができるようになっています。もう、塾に通っているから情報面で有利、塾に通っていない人は不利という時代ではありません。
カナガクのサイトが台頭するまでは、このブログでも積極的に受験情報を発信していたのですが、カナガクが私よりももっと詳しく、幅広く情報発信してくれるので、私は逆に各科目勉強のポイントや攻略法などといった、カナガクには書かれていない情報を発信するようにしています。カナガクのなかの人にも一度会ってみたいなぁ。
先月から文法特訓のダウンロード販売を始めたのも、情報面での垣根をより取っ払うためです。このブログでも度々書いていますが、これだけネットが発達したにも関わらず、高校受験の世界は塾用教材と市販教材にかなりの質の差があります。「塾に行っている子だけが良い教材を使うことがきる」なんて、こんなネットが発達した時代に信じられません。全国区の大学受験だと、予備校で実際に使用されている質の高い教材が普通に市販されていたりしますが、都道府県単位の高校受験はなかなかそうはいきません。でもダウンロード販売なら部数が見込めなくても、赤字の心配をしなくてもいい。塾による教材のダウンロード販売がもっと活発になれば、受験情報面で塾通いの垣根がほぼなくなったように、教材の面での垣根もなくなるようになるでしょう。
YouTube、学びエイド、スタディサプリによって、授業を受けるだけなら塾に行く必要は全くありません。ネット授業に対してまだ懐疑的な見方をする人もたくさんいますが、そこら辺の大学生のアルバイト講師の授業を受けるよりも、ベテラン講師による研究しつくされたネット授業を見た方がよほど効果的です。
これからの塾のカタチ
ここまで読んだ人の多くが、「じゃあ塾いらないじゃん」と思うでしょう。その通りです。こんなにネットが発達し、塾に行かなくてもやる気さえあれば勉強できる時代です。今までの昭和時代から変わらない旧態依然とした塾なら、もう必要ないでしょう。塾側も、保護者も、小中高生もそこに早く気が付いた方がいいです。
矛盾するようですが、それでも塾は無くならないと思っています。ネットによりあらゆる人があらゆる情報にアクセスできるようになりましたが、ネットの情報はまさに玉石混交。どれが自分にとって必要な情報なのか、どのネット授業をどういう順番でどんなスケジュールで取り組んでいけば良いのかなどのような、生徒一人一人の現状と目的に合った情報の厳選とコーディネートが塾の主な役目になっていくでしょう。また、いくら情報が簡単に手に入っても、いくら「神授業」がスマホでいつでも見れるようになっても、出来ない部分を指摘し、できるようになるまで根気強く付き合うのは、人でないとできない部分なので、そういう機能も残ると思います。イメージ的には、スポーツジムのパーソナルトレーナーのような役割ですね。
うちの塾も、今後も情報発信を続けることで、既存の塾の枠組みの外にいる人のお手伝いをしながら、塾そのもののスタイルもそういう方向に少しずつシフトしていくつもりです。
・・・というネットと塾の可能性、これからの塾の話を、2018年の4月22日の日曜日に、名古屋のどこかの場所で國立先生と一緒にしようと思っています。今のところ日程しか決まっていませんが、詳細が決定次第、情報を公開していきます。とりあえず、興味のある人は予定を開けておいて下さいね!