昨日の11月22日良い夫婦の日に、今年度中3生の進路希望調査が県教委より発表されました。この調査は、10月20日時点での県内公立中学校に通う中3生が、どのような進路を希望しているかをまとめたものです。
2016年度の暫定倍率のこたえあわせも合わせて、今年も暫定倍率をまとめてみました。
2017年度入試暫定倍率10校
まずはうちの塾生が受けそうな高校と、小田原地区周辺の上位校10校の暫定倍率からです。
学校名 | 募集定員 | 希望者数 | 暫定倍率 |
湘南 | 358 | 681 | 1.90 |
横浜翠嵐 | 358 | 786 | 2.19 |
柏陽 | 318 | 578 | 1.82 |
厚木 | 358 | 530 | 1.48 |
小田原 | 318 | 430 | 1.35 |
平塚江南 | 318 | 379 | 1.19 |
秦野 | 358 | 471 | 1.31 |
海老名 | 397 | 1002 | 2.52 |
西湘 | 348 | 453 | 1.30 |
大磯 | 278 | 345 | 1.26 |
・・・海老名!!!
これはちょっとあとで触れます。
昨年度も同じようなことを書きましたが、これはあくまで10月20日時点の希望調査です。10月20日というと、まだ最終的な内申も出ていないし、受験勉強だって本腰を入れて始めていない頃の話なので、多くの人が実際の実力より上の高校を希望していると思われます。
では次に、上でまとめた高校の昨年度の暫定倍率と実際の入試倍率を比較して、昨年度の暫定倍率のこたえあわせをしましょう。
2016年暫定倍率こたえあわせ
学校名 | 定員 | 2016年度 希望者数 |
2016年度 暫定倍率 |
2016年度 志願者数 |
2016年度 出願倍率 |
湘南 | 358 | 781 | 2.19 | 615 | 1.72 | 横浜翠嵐 | 358 | 732 | 2.04 | 788 | 2.20 |
柏陽 | 318 | 556 | 1.75 | 494 | 1.55 |
厚木 | 358 | 507 | 1.42 | 477 | 1.33 |
小田原 | 318 | 445 | 1.40 | 362 | 1.14 |
平塚江南 | 318 | 406 | 1.28 | 409 | 1.29 |
秦野 | 358 | 507 | 1.42 | 474 | 1.32 |
海老名 | 397 | 749 | 1.89 | 572 | 1.44 |
西湘※ | 317 | 493 | 1.56 | 420 | 1.32 |
大磯 | 278 | 349 | 1.26 | 304 | 1.09 |
※西湘は一般コース・理数コースの合計です。
2016年度の答え合わせをしてみましょう。暫定倍率と実際の出願倍率を比べてみると、上の表の通りになります。ちなみにこの出願倍率は、1回目、つまり志願変更前のものです。
上の10校のうち、暫定倍率よりも出願倍率の方が高くなったのは横浜翠嵐と平塚江南です。ただ、倍率が高くなったといっても、横浜翠嵐の場合をとっても『微増』の範疇です。平塚江南はほぼ暫定倍率と同じになりました。
それ以外の8校は暫定倍率よりも出願倍率の方が低くなっています。去年も同じようなことを書きましたが、偏差値の高い高校ほど、暫定倍率よりも実質倍率の方が低くなる傾向にあります。この調査が実施された10月20日の時点では、まだ多くの人が夢を見ている状態なんですね。それが、模試を受けたり成績が出たりしていく中で、だんだん現実が分かってきて、実力に見合った高校を志望するようになるというわけです。
2017年度の見通し
このように、トップ校の場合は実際の倍率は暫定倍率よりも低くなる傾向があることから、上の10校の高校に限って言えば、海老名を除くと2016年度とそんなに劇的な変化はなさそうな気がします。個人的には、湘南の人気が減少気味になってきているのが気になります。「大学に現役で合格するのなら湘南よりも横浜翠嵐」という風潮がさらに高まってきているようです。
注目すべきはやっぱり海老名。1002名という希望者数は、県内でもダントツトップの人気です。これがどこまで下がるかどうか。海老名の高倍率を避ける受験生の受け皿がどの高校になるかどうか。同じような偏差値で、同じ小田急沿線の秦野高校にも海老名からの影響があるかもしれません。
2017年度倍率の変化がありそうな高校
海老名のように、昨年度と今年の10月20日時点の希望者数を比較して、今年度が昨年度よりも大きく上回った高校は注意が必要です。何らかの原因で人気が出てきているということなので、もしかすると倍率が劇的に高くなる可能性があります。また逆に、希望者数がいきなり少なくなった高校は、昨年度に比べると緩やかな入試になる可能性が大きいです。
ここでは昨年度よりも100人以上希望者数の増減があった高校をピックアップします。
学校名 | 2016年度希望者数 | 2017年度希望者数 | 増減 | 2016度出願倍率 |
鶴見 | 398人 | 292人 | 104人減 | 1.46 |
県立川崎 | 311人 | 416人 | 105人増 | 1.36 |
湘南 | 781人 | 681人 | 100人減 | 1.72 |
希望ヶ丘 | 439人 | 545人 | 106人増 | 1.20 |
海老名 | 749人 | 1002人 | 253人増 | 1.44 |
大和西 | 428人 | 300人 | 128人減 | 1.34 |
県全体で見ると、今年は昨年度に比べて、倍率が劇的に高くなる高校は少なそうな気がします。だいたいの高校で例年通りの希望者数で、何のサプライズもありません。
海老名を除いては。
海老名・・・今年一番の見物です。