数学ができないと嘆く人へ。数学は経験値で決まる!

2013年1月23日

ブログをサボり気味です。この時期になると、23時近くまで受験生の指導をやっています。それから教材作成や教材研究や事務作業が待っているので、なかなかブログまで手が回らない日々が続いています。あと1ヶ月はどうか大目にみてください。というわけで、言い訳終了!

「数学は経験値で決まる」

今日の授業で生徒に言ったことだ。数学が出来ない人の多くは「説明を聞けば分かるけれど、そんなの自分でひらめかない」と言う。そう思っている人は、数学とは突然解法が天から降ってきたように“ひらめく”ものであると思い込んでいる。

ヒラメキとは何だろうか。当然ながら、天からの贈り物でも、偶然思いついたものでも、生まれながらの数学のセンスでもない。ヒラメキとは経験値だ。それはつまり、過去に似たような解法を使った問題を解いたことがあるかどうかだ。解いたことがある人は、当然同じような解法の問題ならば解くことができるし、過去に一度も解いた経験がない人は、余程の秀才でもない限り、自分で解法を瞬時に思いつくことは難しい。ここに受験数学攻略のヒントがある。

受験数学攻略のためには、経験値を増やすことが大切だ。典型的パターンの良問を多く解き、その解法を一つ一つ頭に入れる。これが多ければ多いほど、その人の経験値はアップし、新しい問題を解くときでも“ひらめく”ようになる。正しく言えば、新しい問題を解くときに、頭にストックされた解法を応用できるようになる。

典型的パターンの問題を一度解いてみて分からなかったからと諦めてはいけない。一度目は経験値が無いのだから分からないのも当然。それを解けるようにして、初めて経験値が一つアップする。解けるようにするには、解法を暗記してしまうまで何度も解き直しをすることが重要。解説を読んで分かった気になっている人がいるが、分かると解けるはまるで違う。受験数学は分かるだけではダメで、自分で解けないとダメ。解説を何も見ないで解けるようになると合格。もしも類題があるのなら、それをやってみるとなお良し。類題が解けるのなら、経験値は確実にアップしているハズだ。

受験数学を攻略するには、このように一つ一つ丁寧に経験値をアップさせていくことに限る。今年の受験生も、来年以降に受験生になる予定の人も、数学を出来るようにするためにはとにかく良問にたくさん触れ、それを丁寧に復習していくこと。質の高い塾講師ならば、何が良問か、どんな解法を身につけさせればよいかは熟知しているハズ。塾に行っている人は、授業で先生が扱った問題の復習に力を入れると良いだろう。