定期テストや受験において、自分の目標を着実に達成していく生徒と、目標がただの絵に描いた餅になってしまう生徒の差は、「頭の良さ」の差ではないということを常日頃感じています。頭が良くても口ばっかりの生徒がいる一方、勉強が苦手であっても着々と目標を達成していく生徒もいるからです。
では、勉強において、自分の目標を達成させるために本当に必要なことは何でしょうか。
うちの塾では定期テスト1週間前に、テストの目標点と勉強の進捗具合についての生徒面談を実施していますが、その面談時での会話のやり取りから探っていきます。
成績が上がらないだろう生徒とのやりとり例
願望を目標に変えられるかどうか
この生徒の場合、「社会の点数を上げたい」というのは単なる願望であって目標ではありません。きちんと結果を出す生徒は、願望を目標に変えています。
願望がただの願望のままになっているか、もしくは願望が目標に変わるかどうかの違いは、「具体性」です。この生徒の場合、社会の点数を上げたいとは思っていても、話している内容を聞くと、「一生懸命努力する」、「何回も」、「見直す」などどれも超抽象的な言葉ばかりで、何の具体性もありません。具体性がないと、人はなかなか行動できません。行動できないから、結局願望のままで終わってしまいます。
確実に結果を出すだろう生徒とのやりとり例
頭の良さよりも行動の具体性
この生徒のように、成果を出す勉強をする人は、「目標達成のためには自分に何が足りないのか」を具体的に考えています。しかもただ考えるだけではなく、上の生徒の例のように動きながら考えています。
大抵の人はあれこれ想像するだけで動かないし、具体化もしないし、継続もできません。「できたら良いな」「行けたら良いな」だけでは目標を達成することはありません。
結局、できる人や目標を達成する人というのは、極めて現実的に具体的に考えて動く人です。頭の良い悪いは、それほど関係のないように思っています。
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