もっともっと強い塾を創りたいと思う。

2016年2月21日

入試がようやく終わり、このブログのアクセスも少し落ち着いてきました。入試までは読んでいただいている読者の皆様に、少しでも役に立つ情報を記事にすることを心がけてきましたが、今日は久しぶりに私の心のうちを思うままに自由に書いてみたいと思います。誰の役にも立たない記事かもしれませんが、良ければ読んでください。

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この塾を立ち上げて今年で8年目。今年で8回目の入試を迎えた。入試の時期になるといつも脳裏に浮かぶのは、塾を立ち上げて2年目の入試。その年、2人の生徒が不合格になった。生徒も親御さんも不合格を覚悟の上での入試だったほど、ギリギリの挑戦だった。

私もかなり厳しい状況だということは分かっていた。でも、正直に言うと、心のどこかで「もしかしたらいけるんじゃないか」という甘い考えがあったのも確かだ。生徒が頑張っている姿を見て酔っていたのかもしれない。当時の私の年齢は28歳。指導技術も進路指導も今から思うとまだまだなのに、1年目にたまたま上手くいったからと言って慢心していたのかもしれない。

しかし現実は、「もしかしたら・・・」という淡い期待はことごとく打ち砕かれた。合格発表の日、生徒の家にお詫びの電話をかけたら、「先生が謝ることないですよ。志望校を受験するという土俵に立てただけでも満足です。」と親御さんに言われたのを今でも覚えている。その言葉を聞いて、余計に悔しさと惨めさがこみ上げてきた。

塾の仕事とは何だ?塾は親御さんから何を期待され、対価を戴いている?しかも、実績のある大手塾ではなく、当時は実績も何もない、立ち上げたばかりの塾に、何を期待されて通っていただいてたのだろうか?自問自答を繰り返した。

塾が求められているものは、「結果」。塾が提供しなければいけないのも、「結果」。結果を出してはじめて、どんな綺麗事も真実になる。結果が伴わない塾がどんな良いことをやったとしても、それはただの綺麗事なのだ。土俵に立てただけで満足されていては、塾としては失格なのだ。

結果を出そう。どこの塾よりも生徒を伸ばす塾にしよう。毎年塾生全員が笑顔で卒塾していくような、そんな強い塾を創ろう。そう決意し、カリキュラムや使用テキストを全て見直した。当時は前に勤めていた某大手塾のカリキュラムや指導法を踏襲していた部分が多かったのだが、その一切をやめた。全国の力のある個人塾を周り、真似のできる手法は徹底的に真似をした。定期テスト勉強会も刷新し、勉強法をマニュアル化した。テストも全て作り直した。

お蔭様であれ以来不合格者を出していない。しかし、正直まだまだだと思っている。今年の入試がまだどうなるかは29日まで分からないが、志願変更をした生徒もいる。途中で第一志望校を諦めた生徒もいる。もしも全員合格を成し遂げたからと言って、それに結果オーライということにしてはいけないと思っている。生徒の悔しさや無念を、もし本人が忘れてしまったとしても、私自身はずっと忘れてはいけないと思っている。

もっと強い塾を創りたいと思う。もっともっと、生徒の学力を伸ばしたいと思う。今の時代、塾なんてそこら中にある。トップ校に毎年何十人と輩出しているような大手塾だってある。そんな中、わざわざこんな小さい塾を選んでくれて、信じて最後までついてきてくれた生徒たちを預かっているからこそ、どの塾にも負けてはいけないと思っている。

今年も入試が終わった。しかし、すぐに来年の入試に向けての戦いが始まる。もっともっと、結果を求めていこう。もっともっと、強い塾にしていこう。そしてもっともっと、生徒と向き合っていこう。

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