令和2年度志願変更後倍率とボーダーラインの話

本日、県教委から志願変更後の倍率が発表されました。
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/prs/koko/r20200206.html

今日のブロフでは、12期生の出願先高校の倍率確認と、ボーダーラインの確認を行います。

12期生出願先志願変更後倍率

誰も志願変更をしなかった去年の11期生とは一転、今年の12期生は複数の生徒が志願変更を行いました。志願変更直前までどうするか悩みに悩んだ生徒もいます。

第一志望校を貫くとしても、志願変更をするにしても、自分の頭で考え悩み決めたことであれば、何が正解か不正解かはありません。進学先の高校のランクが一つ変わろうが、それほどその先の大学進学に大きな影響はありません。

話を倍率に戻しましょう。12期生の出願先の志願変更後の高校の倍率をまとめます。

高校名 定員 志願者 最新倍率 前年度同時期
1/30時点 2/6時点
厚木 358 452 438 1.22 1.32
小田原 318 450 430 1.35 1.28
平塚江南 318 416 384 1.21 1.14
秦野 358 376 404 1.13 1.16

厚木

志願変更前の予想通り、初回の倍率は低めでスタートしたものの、結局そこまで大幅に下がらずに1.22倍に落ち着きました。厚木は当日欠席者や志願後取消が複数いるので、もしかすると実質倍率は1.1倍台後半まで下がるかもしれません。

いずれにせよ、過去6年の中で最も緩やかな入試になることは間違いありませんね。ただ低倍率と言ってもやはり厚木なので、去年並みの難易度と仮定すると学力検査で390点以上、特色検査で65%以上くらいは確実にとれるように。

小田原

2015年度以来の高倍率でスタートした小田原ですが、結局1.3倍台半ばの1.35倍に落ち着き、これも志願変更前のブログで書いた予想通りになりました(誰でも予想できることなので別に予想通りになったからと言って凄いということではありません)。

小田原は厚木と違い当日欠席や受験後取消は多くないので、実質倍率はあまり1.35倍から下がらないと思います。下がっても1.34倍か1.33倍くらいでほとんど変わりはないでしょう。

前回のブログでも書いた通り小田原で1.3倍越えは倍率高めなので、特色検査に左右されないことを考えても370点台以上はとっておきたいところです。特色検査は去年並みで半分くらいが目安。

平塚江南

前回のブログで1.2倍台後半に落ち着くと書きましたが、私の予想以上に倍率が下がり、1.21倍となりました。平塚江南で1.21倍というと、別に高くも低くもなく平均並みです。何度も言いますが、昨年度の1.15倍が低すぎただけです。

去年並みの入試レベルだと360点以上はとりたいところです。特色検査は去年並みで半分くらいが目安。

秦野

秦野も予想通り、初回1.05倍から志願変更後は1.13倍まで伸びました。昨年度の実質倍率が1.12倍なので、結局去年並みということになり、ボーダーもほとんど変わらないでしょう。2次選考で290点くらい。300点あれば安心ですね。

最後に

倍率が高くなると「難しくなる」というイメージをどうしても持ってしまいますが、倍率が高くてもその学校の偏差値や入試平均点が高くなるわけではありません。倍率が高くても低くても、平均点や偏差値はほぼ一定です。

倍率が変わることで一番影響を受けるのは、ボーダーラインです。もちろん倍率が高いとボーダーラインの点数が上がり、低いと下がります。つまり倍率に大きく影響を受ける人は、ボーダーライン上にいる人とだいうことです。

よく言われることですが、ボーダーラインは本当に1点で明暗が別れます。厳密に言うと神奈川の場合、1点もありません。つまり1つの問題が正解するかどうかで合否が分かれるのです。

であるのならば、今受験生がやらなければいけないことは、どれだけ1問を大切にできるかということです。どれだけミスを減らせるかということです。不合格になる人数を計算したりしている暇があれば、過去問を解き直しましょう。焦りや不安を、勉強する原動力に変えるのです。

どんな逆境でも、最後まで望みを捨てなかった者にのみ、道は開かれます。まだ受験勉強は終わってはいません。倍率が何倍でも、必要以上に油断せず、かといって焦りすぎることなく、やるべきことを最後まで淡々とやりましょう。