県教委より2020年度入試志願変更前の倍率が発表されました。
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/prs/koko/r20200130.html
このように、志望校に出願していよいよ倍率が発表されるとなると、決戦の日が刻一刻と迫ってきていることを実感しますね。弊塾12期生の出願先は、厚木・小田原・平塚江南・秦野の4校です。
倍率分析の前に、この場を借りてご報告をさせていただくと、国私立高校の推薦入試で12期生のうち3名の進学先がすでに決まりました!おめでとう!
- 沼津高専(制御情報工学科)…1名
- 桐光学園(SAコース)…2名
今日は私立推薦・国立高専推薦入試の合格発表の日。
桐光学園2名、沼津高専1名無事合格!私立推薦の生徒はもちろん、沼津高専の子も第一志望校だったから本当よかったーーーー!!— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) January 23, 2020
さて残るはいよいよ公立第一志望組。初回の倍率発表を受けての分析記事を書いてみます。
12期生の出願先高校
まずは12期生の出願先高校の厚木・小田原・平塚江南・秦野4校の情報を昨年度と比較して整理しましょう。
高校名 | 2020年度(1月30日時点) | 前年度同時期 | ||
定員 | 志願者数 | 倍率 | ||
厚木 | 358 | 452 | 1.26 | 1.42 |
小田原 | 318 | 450 | 1.42 | 1.30 |
平塚江南 | 318 | 416 | 1.31 | 1.00 |
秦野 | 358 | 376 | 1.05 | 1.08 |
この倍率に対して、4校それぞれの極めて個人的な感想と予想をだらだらと書いていきます。ちなみに目標点や最低点は当然ですが内申によって異なります。あくまでもこの記事は自分のかわいいかわいい塾生に向けて書いたものだと認識してください。
厚木
厚木は初回で1.26倍と、昨年度同時期に比べるとやや倍率を落としています。ただ、初回で1.42とやや高めだった昨年も、結局のところ最終倍率は1.27倍に落ち着きました。
ここで厚木の過去5年間の初回、志願変更後、最終倍率の推移をおさらいしましょう。
2019年 1.42→1.32→1.27
2018年 1.32→1.29→1.23
2017年 1.27→1.25→1.22
2016年 1.33→1.29→1.23
2015年 1.34→1.28→1.23
このように厚木は毎年最終倍率が1.2倍台で安定して推移していることから、今年も初回こそはやや低めの倍率となっていますが、これからもそれほど変動せずに最終的には例年通りの1.2倍台前半となると予想しています。2017年度と同じような動き方になるかなと。
学力検査が昨年度と同じレベルだとすると、2次選考のボーダーが390点付近程度となると思われるので、余裕を持って400点は目指したいところです。
小田原
次に、2020年度から特色検査が復活する小田原です。特色検査を怖がって敬遠する受験生が多くなるかと思いきや、逆に倍率が跳ね上がりましたね。昨年から共通化された特色検査の難易度がそれほど高くなかったことと、他のトップ校も結局特色検査を実施するので逃げ場がないことから、特色検査復活が倍率に与える影響は無かったようです。
小田原も厚木同様、過去5年間の初回、志願変更後、最終倍率の推移をおさらいします。
2019年 1.30→1.28→1.26
2018年 1.35→1.29→1.28
2017年 1.15→1.15→1.13
2016年 1.14→1.18→1.16
2015年 1.42→1.34→1.32
小田原の初回1.4倍越えは、ちょうど5年前の2015年度以来です。今年も2015年度と似たような数値を辿ることと予想されます。志願変更で大きく動いて1.3倍台半ば、最終的に1.3倍台前半に落ち着くかなと考えています。
だた、そうは言ってももし小田原で実質倍率1.3倍台を越えるとなるとこれも5年ぶりの競争率となります。昨年度の2次選考のボーダーは370点付近だったことを考えると、今年はそれより+10くらい余裕があったほうがいいかなと思います。昨年度並みの学力テストなら2次選考のボーダーは380点くらいかな。
もちろん4:4:2なので、高い内申点がある人は380点未満でも1次選考で合格するので、あとは内申点次第です。
平塚江南
昨年度大きく倍率を落とした平塚江南は、やはり今年はきちんと倍率を戻してきました。今年の初回1.3倍が異常なのではなく、昨年の初回1.0倍が異常だったので、通常に戻った感じです。
さて、平塚江南の過去5年間の初回、志願変更後、最終倍率の推移です。
2019年 1.00→1.14→1.11
2018年 1.37→1.33→1.29
2017年 1.14→1.18→1.15
2016年 1.29→1.25→1.22
2015年 1.21→1.24→1.21
見事に隔年現象を起こしていることが見てとれます。今年の1.31倍もこれから志願変更等で最終的には1.2倍台後半に落ち着くのではないかと思っています。平塚江南は実質倍率が平均で1.2倍台前半の学校なので、1.2倍台後半はやや高めかなというくらいです。去年が低すぎたので今年が特別高く思えますが、それほどではありません。
そうするとボーダーは昨年よりも2年前の方が参考になります。最終倍率が1.29倍と過去5年間で最も高かった2年前の平塚江南の2次選考ボーダーは360点付近だったので、今年もそれくらいになりそう。ただ、ボーダー付近は特色検査の点数がものすごく左右されるので、特色検査に自信のない人は余裕をもって370点くらい目指しておいたほうが無難。
秦野
最後は秦野。初回の倍率が1.05倍と、過去5年間で最も低くなった秦野。毎年言っているんですが、秦野は本当に良い高校なんですけどね。なんで伝わらないかなー。
ただ、秦野が志願変更先になりやすい小田原や平塚江南の2校ともがなかなかの倍率の高さなので、そこから志願変更で流れてくる受検生は一定数いることは予想に難くありません。なので、倍率はここから確実に上がると思います。
ここで小田原が今年と同じく初回1.42倍でスタートした2015年の秦野の偏差値推移を見てみましょう。
2015年 1.16→1.20→1.19
2015年の1.16倍から1.20倍への増加は、小田原から志願変更の影響と考えて良いと思います。2015年は平塚江南からの志願変更者は少なかったと考えられますが、今年は平塚江南からも一定数は志願変更者がいるだろうと予想されるので、今年の最終倍率が1.1倍近くなるかなと考えています。
去年の秦野の最終倍率が1.12倍なので、ほぼ変わらないかやや減で落ち着きそう。そうすると2次選考ボーダーも去年並みの290点付近となる思います。
最後に
志願変更を考えている人は、大いに悩むことと思います。ただ闇雲に悩んでいても答えは出ないので、悩む際次のポイントを考えてみてください。
- チャレンジ前に第一志望を諦めてしまう後悔はないか
- 志願変更先の公立と併願私立のどちらが魅力的か
- 不合格に対してのストレス耐性の強さはどうか
何を選ぶことが正解かなんて誰にも分かりません。志願変更して合格証書をもらうことが正解なのか、チャレンジして不合格になって悔し涙を流すことが正解なのか、誰にも分かりません。
そもそも進路選択において「正解」なんてないのだと思います。
であれば、最後は自分が一番納得する進路選択をしましょう。そして自分が納得して決めたことに対して、自分がしっかりと責任を持ちましょう。受験が終わってから、「お母さんがあの時ああ言ったから」「こうしておけば良かった」「自分は本当はこうしたかった」なんて愚痴を言うなんてみっともないことのないように。
一通り悩んで腹を括ったなら、グチグチ考えずに勉強を再開しましょう。