2年連続合格者数3桁!国公立に強い厚木高校の実態とは。

2019年公立高校訪問2校目は厚木高校です。弊塾の塾生にも人気が高く、トップ層の生徒がまず一番に目標とする高校となっています。

そんな厚木高校の実態や魅力をより多くの人に知ってもらうべく、昨年に引き続き今年も厚木高校にお邪魔し、今年から新しく厚木高校の校長に着任された上前先生にお話を伺ってきました。

<参考>卒業生の41.6%が国公立早慶に進学!厚木高校の強さは「授業力」にあり。

国公立大学に強い!2年連続現役合格者数を3桁を維持

上前校長が「やはり厚高生は国公立志向の子が多いです。国公立大が全てではありませんが、合格者数3桁をどれだけ維持していくかということを考えています」とおっしゃっているように、厚木高校は国公立大学への進学者が多い。

2019年度の進路実績を見てみても、国公立大学への現役合格者数は111人と、2018年度の120人には及ばなかったものの2年連続3桁をキープしている。

今年の主な国公立大現役進路実績は次の通り。

東京大2/京都大3/東工大6/一橋大3/大阪大2/名古屋大1/北海道大2/東北大2/筑波大4/千葉大3/お茶大3/電通大4/東京学芸大4/横浜国立大25/首都大学東京25/横浜市大3など

現役国公立大合格者数のみの比較だと、厚木の111名は県内公立高校では横浜翠嵐の141名に次いで第2位の数字となる。

選択教科はほぼなし!5教科7科目全員必須

厚木高校が国公立大学に強い理由は何と言ってもそのカリキュラムにある。厚木のカリキュラムの特徴は、その選択科目の少なさだ。自分の興味関心や進路に合わせて豊富に用意されている選択科目から自由に学べる単位制や総合学科の高校が人気を集めている今の時代に、厚木高校はあえてその真逆を突っ走る。

選択科目が少ないと言うよりも、ほぼ無いと言った方が良いだろう。1年生は音楽or美術の選択のみ、2年生でも生物or物理の選択のみ。2学年までに国公立大学受験に必要な5教科7科目を全員が履修するカリキュラムになっている。3年生でようやく文理に分かれ、文系なら社会科の選択、理系なら理科の選択が可能となるくらい。

上前校長「今の世の中は文理で分かれる世界ではありません。商学や経済など文系の道に進んでも、統計を読んだりまとめたりなど理系の知識は必要になるし、理系の道に進んでも、論文を読んだりまとめたりなど文系の力は必ず必要になってくる。大学受験のためというよりも、あらゆる分野の基礎学力となる5科目をしっかりと身に付けた上で、それぞれの得意科目をさらに伸ばして欲しいと思っている」

とおっしゃっていた。

私立大学定員厳格化の影響はほぼ無し

最近の大学入試事情は話題に事欠かないが、都市部の私立大学定員厳格化も大きなトピックの一つだ。この厳格化の煽りを受け、神奈川県内でも多くの県立高校の私大合格者数が減少気味にある。

厚木高校ではどうか。

上前校長「(厳格化の)影響はほぼ無いですね。厳格化の影響を受けるのは、ボーダーライン付近の受検生ですよね。うちの高校の生徒はもともとボーダーラインにはいませんからね」

とのこと。

その言葉が本当かどうか、過去5年の厚木高校の私立大合格者数を洗い直してみると次の通り。

H31 H30 H29 H28 H27
早慶上理 151 150 153 161 151
MARCH 359 337 355 360 327

校長先生の言葉に嘘はなく、直近5年間をみても私立大学定員厳格化の煽りは微塵も受けていないことが、この合格者数からも見てとれる。

ちなみに、英語外部試験の導入や新入試記述問題に関する世間の混乱についても、厚木高校は全く動じずに冷静に静観しているそう。「大学入試がどんな形式の試験になろうとも、厚木でしっかりと授業を受けていれば大丈夫です。」と上前校長はおっしゃった。

厚木の授業をきちんと受けていれば、外部がどう変化しようと動じることはない。それほど厚木は70分授業に力を入れているし、授業にこだわっている。

校長先生は「予備校や塾に行くなということではありませんが、」と前置きした上で、こうもおっしゃった。

上前校長「理想論かもしれませんが、予備校や塾に行かさないことを目指したカリキュラム、学校づくりを目指したい。学校で完結できるようにすることが本来の学校の姿です」と。

校舎は…。1棟が耐震工事に

ここまで良いことしか書いていないが、もちろんいいことづくめではない。

厚木高校の校舎はとにかく古いし汚い。3棟あるうちの1棟の校舎内のトイレは改修されて綺麗になったとのことだが、残り2棟はまだトイレも汚い。そんな厚木高校だが、2020年からメインの校舎の1棟がついに1年間の耐震工事に入るとのこと。耐震工事と同時に、1棟のトイレも綺麗に改修されるそう。

ただ、耐震工事に伴って、2020年7月から1年間、1棟の分の教室は校庭にプレハブを建てることになる。「プレハブを建てると校庭が狭くなるのではないか」「部活動が制限されるのではないか」と心配になる人もいるだろうがご安心あれ。

厚木はとにかく校庭が広い。どれくらい広いかというと、野球場とサッカーコートと陸上グラウンドが別々にあり、野球部とサッカー部と陸上部が同時に活動しても何の問題もないくらい。校庭の片隅にプレハブをちょっと建てたところで、部活動や学校行事にほぼ影響はないだろう。

それまで横でじっと我々と校長とのやり取りを聞いていらっしゃった副校長先生は、そこで口を開かれてこうおっしゃった。

「うちは校舎は汚いですが、中身で勝負しています。それが分かる人に、ぜひ厚木高校に来てもらいたい。」

周りとの比較の中で人間力を磨け

最後に上前校長に、いまの時代に厚木高校を選ぶメリットを伺った。

上前校長「人間力を磨くことができるということでしょうか。厚木という箱の中には、いろいろな意味で同じようなレベルの生徒がたくさんいる。そんな同じような周りの人と自分をあえて比較することで、自分を磨いていって欲しいし、厚木はそれができる高校だと思います。」

THE公立トップ校とはこのことだろう。学校に派手さはなく、愚直なまでに本質となる5教科7科目の学力を追う。施設も新しく立派なものがあるわけではく、昔から変わらない何もない校舎。ある意味何も特別なことを与えられない環境で、それでも基本的に優秀な集団である厚高生たちは、その集団の中での関わり合いの中で何かを学んでいく。

私立高校には決してない公立トップ校ならではの姿が、厚木には確実にある。

そう感じた厚木訪問だった。

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