正答率割合をグラフ化してみたら、トップ校攻略の戦略が見えてきた(理社)

前回のブログ、「正答率割合をグラフ化してみたら、トップ校攻略の戦略が見えてきた(数学)。」に引き続き、今日は理社について分析してみようと思います。

前回の数学編で、数学はどの偏差値帯でも得点差が付きにくいということを書きました。そして「神奈川の公立トップ校を目指す人が最重視するべき科目は!?」で、トップ層は英語で高得点がとれて当たり前だと書きました。

英語はみんな高得点が当たり前、数学はほとんど差がつかない。ということは、トップ層はどこで点数差が生じるのか。

その答えは、ズバリ理社です。

事実、トップ校ほど理社で差がついている

これは伸学工房が調査した、前の春の2018年度入試での、湘南・柏陽・厚木3校の5教科合格者平均と不合格者平均を比較したものです(横浜翠嵐は伸学工房調査での母集団が他3校よりも少ないため割愛します)。

まずは湘南。

湘南高校 英語 数学 国語 理科 社会
合格者平均 94.3 85.1 92.0 82.4 81.4
不合格者平均 89.2 80.2 86.4 72.4 66.2

どの科目も合格者平均の方が不合格者平均よりも上回っているのは当然として、注目すべきは各科目の点数差です。高得点が当たり前の英国、差がつきにくい数学の3科目は、合格者と不合格者平均の点数差が5点ほどで収まっています。一方で、理科は合格者と不合格者平均との差が10点、社会は15.2点と、英数国よりも大きな差がついていることが分かります。

湘南以外のトップ校でも、同じ現象が見られます。次は柏陽高校を見てみましょう。

柏陽高校 英語 数学 国語 理科 社会
合格者平均 94.1 79.6 88.0 79.3 76.7
不合格者平均 87.6 75.4 81.2 69.7 63.8

柏陽は湘南よりも若干英国で合格者と不合格者平均の差が大きくなってきていますが、まだその差は6点程度で収まっています。数学なんて合格者不合格者平均差が4.2点と、ほとんど差がありません。しかし理社はというと、理科で9.6点、社会で12.9点と、湘南と同様理社で大きな差がついていますね。

最後は厚木です。

厚木高校 英語 数学 国語 理科 社会
合格者平均 91.1 79.7 87.3 75.8 73.5
不合格者平均 80.1 74.1 81.1 62.7 60.7

厚木は英語で得点差が11点もついています。高得点がとれて当然の英語でここまで差がつくと、俄然厳しくなりますね。数国はあまり大きな差がついていません。理社はというと、理科で13.1点、社会で12.8点と、他の2校同様やはり大きな差がついています。

トップ層ほど理社勝負となる理由

以上をふまえて、今回は濃い青の社会に注目をしながら、もう一度この春の入試結果の正答率割合グラフを見てください(2019年度入試は理科が異様に簡単だったので、2018年度と同じ難易度だった社会のみを取り上げます)。

正答率から見える社会の特徴は、実は数学と真逆です。数学のように、めちゃくちゃ簡単な正答率90%以上の問題も、逆にほとんどの人が解けないような正答率10%未満の問題も社会にはありません。

社会の問題の正答率分布を見ると、正答率20%〜70%の間に全問題の94.2%が集まっています。正答率20%〜70%というと、「全員が難なく正解できるほど簡単でもないけれど、きちんと準備してきた人は正解できる問題レベル」です。しかもグラフから分かる通り、その中でも正答率20%〜30%の問題が最も多く、全体の26.5%を占めます。正答率20%〜30%の問題は、中堅下位層にとっては捨て問かもしれませんが、トップ層は捨て問ではありません。ここをきちんと押さえることができるかどうかで、大きく差が付きます。

このように、点数差が付きにくい数学と正反対の正答率の割合分布の特徴を持つ社会(去年までは理科も)こそ、トップ層で最も差が付きやすい科目であり、ゆえにトップ層の合否を大きく左右する科目なのです。

まとめ

今日の話を短くまとめます。

「トップ層は理社勝負」

入試までにどれだけ理社を仕上げられるか。難易度に左右されず理社で安定して高得点を叩き出せるか。これこそがトップ校合格の鍵です。めちゃくちゃ大切な話なので、よく覚えておいてね。

じゃあ今日はこの辺で。ばいばい。

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