合格する子と不合格になる子の時間の使い方の違い

2012年12月27日

受験勉強は「学習の絶対量の差」で合否が決まる。早い話、入試日はあらかじめ決まっているのだから、それまでにどれだけの勉強時間を確保し、どれだけの勉強量をこなせるかということが鍵だ。高校受験の場合だと、学校の勉強時間以外に平日は最低3時間以上、学校のない休日は最低でも6時間以上、自分の受験勉強に充てる時間を確保するべきだろう。

平日は最低3時間、休日は最低6時間というと大変に聞こえるかもしれないが、実はそんなに大変なことじゃない。中学3年生になると、ほとんどが部活を引退しているので学校から帰宅する時間も早い。それまでは部活の練習に充てていた放課後の2時間をそのまま勉強時間に回し、夕食後にプラス1時間勉強すると、それだけで3時間の勉強時間は確保でき、夜のテレビを少し楽しむ時間だって残されている。休日も平日と同じ時間に規則正しく起床し、午前中に3時間勉強してしまえば、お昼から夜にかけて3時間の勉強時間を確保するだけで、6時間の勉強時間なんかは余裕で達成できる。

要は、平日なら学校から帰宅した直後の夕方の時間、休日なら午前中の時間をちゃんと受験勉強に充てられるかどうか。「時間がない」と嘆く子ほど、「勉強は夕食後!」と決めつけてしまって、夕方の時間や休日の午前中の時間を勉強時間に充てようとしない。時間がないんじゃない。時間を作ろうとしないだけだ。

さらに、合格する子はスキマ時間も効果的に使う。スキマ時間とは、お風呂に入る前のちょっとした時間、夕食が出来上がるまでのちょっとした時間、寝る前のちょっとした時間のような、机に向かってガッツリと問題を解くほどの時間でもない、15分〜20分程度の時間のこと。合格する子は、例えば単語の暗記帳や社会の年号暗記帳など、こういうスキマ時間に勉強できるようなグッズを持ちそろえている場合が多い。スキマ時間にくつろぎながらも、さっとこのようなグッズを取り出して勉強する。

一方で、不合格になる子は、こういう時間を無駄にする。「たった15分くらいでは何も勉強ができない」と決めつけ、スキマ時間をテレビを見たりゲームをしたりという時間に使う。スキマ時間内でテレビやゲームを終えることができるのならまだ良いが、結局ズルズルとテレビやゲームを続けてしまい、さらに時間がなくなるというパターン。

結局、合格する子と不合格になる子の違いって、時間を上手く自分でコントロール出来るかできないかによるところが大きい。合格したいのであれば、まずは自分の時間くらい自分でコントロールできるようになるべきだ。