トップ校を目指す中学生のための、学校の予習復習の仕方。

2015年4月7日

新学期が始まりました。4月は授業以外のいろいろな学校行事があり、なかなか授業が進まない時期でもありますが、余裕のある4月の時期にだからこそ、各科目の予習復習の仕方をしっかりと覚えて実践していきましょう。

「塾に行っているから学校の予習復習をしなくても大丈夫」「塾でやってくれるから別にやらなくても良い」と思っている人は、たとえその人がどこの塾に行っているとしても、すぐに塾を辞めた方が良いです。塾は、学校の授業で楽をするため、予習復習を代わりにやってくれるために行く場所ではありません(少なくともウチの塾はそういうスタンスではないです)。学校の授業だけでは学べないような、プラスアルファを学ぶところです。塾に行っていても行っていなくても、トップ校を目指すなら、学校の授業の予習復習はきちんと自分でやるべきです。

ということで、今日はトップ校を目指す中学生のための、予習復習の仕方を教科別に書いてみたいと思います。

トップ校を目指す中学生ための予習復習の仕方

英語

英語は必ず予習をして授業に臨みましょう。学校の先生からもしかすると「予習しなくてもいい」と言われるかもしれませんが、たとえそう言われても予習をしていくに越したことはありません。

一般的な英語の予習の仕方は、教科書本文の英語を見開きのノートの左側に写し、右側に日本語で意味を書きます。分からない単語があれば意味を調べて、できるだけ自力で日本語に訳してみること。最初から教科書ガイドの日本語訳を丸写しするのはダメです。自力で日本語訳を書いた後、教科書ガイドの日本語訳をチェックし、全体の意味をもう一度確認します。

その後はひたすらCDを聞きながら音読を繰り返します。前回の記事でも書きましたが、CDの発音やイントネーションを完全コピーできるように、スラスラと言えるようになるまでひたすら音読練習を繰り返すこと。音読は英語ができるようになるための基本中の基本なので、絶対にこれをサボらないように。

ここまで予習していけば、授業で分からないということはまずないと思います。授業中は先生の話をしっかりと聞きながら、この本文の何がポイントになるのか、どんな文法事項が大切なのかを理解するようにしましょう。

数学

学校の授業だけで話をすると、数学は復習ありきの科目です(ただし、塾に行かずにトップ校を目指す中3生は別)。学校の授業で習ったところを、学校で配布された問題集や教科書の練習問題を解いて復習しましょう。ポイントは、必ず問題集を解くということです。「復習をしなさい」と言うと、変にノートまとめをしだす子がいるのですが、数学でノートをまとめる勉強ほど無意味なことはありません。高校数学までは、問題が解けるか解けないか。それが一番大切です。必ず問題を解いて、習った範囲の問題をすべて解けるようになることを目指してください。

ちなみに、学校で配布された問題集を、定期テスト直前に慌てて全て解く子がいるのですが、数学は定期テスト前に慌てて一生懸命勉強する教科ではありません。普段からコツコツと数学の問題集に取組み、定期テスト前には数学をほとんど勉強しなくても良いようにするのが、トップ校を目指す中学生の理想像です。

国語

国語は、予習と復習を織り交ぜながらやるとベストです。前回の記事に書いたように、まずは次に習うであろう文章を読み、内容を頭に入れておきます。その時に、分からない漢字や言葉があれば、必ず辞書を引いて意味を調べておくこと。国語が苦手な人は、声に出しながら読むと良いでしょう(得意な人は黙読の方が良いです)。国語の予習は、とりあえずこれで大丈夫です。

次に復習です。学校の授業ノートを見返しながら、習った文章の中の何がポイントなのかを復習してみます。その際、接続語に注意したり、指示語が指し示しているところに線を引いたりしながら復習すると効果的です(学校がそういう授業をすれば一番理想的なのですが)。その後、使っている教科書に合った問題集を解きましょう。ない人は本屋に行って買ってください。うちの塾生であれば学校の教科書に合った問題集を配布していますね?定期テスト前に全て解くのではなく、学校で習った後に復習としてコツコツ解いていきましょう。

理科社会

理科社会は復習重視の科目です。それほど予習は必要ありませんが、もし予習をする余裕があるのなら、次に習う範囲の教科書をザッと読んでおくと良いです。

理社は、授業後にきちんと復習をしましょう。学校で社会のノートまとめや理科の実験プリントなどの宿題が出されたら、復習だと思ってコツコツと取り組むこと。また、学校で理社の問題集や問題プリントが配布されているのなら、復習としてそれらの問題に取り組むこと。

理社は、問題を解かないとどこが重要なのか、または自分が何を分かっていて何を分かっていないのかが分かりにくい科目です。インプットとして授業内容を頭に入れた後は、アウトプットとして問題集に必ず取り組むことが大切です。それをしないと、「分かったつもり」になり、結局理社の定期テストで点数が取れないという事態になります。

まとめ

このように、普段からコツコツと予習復習をやっておけば、定期テスト前に慌てずに済みます。定期テスト前に余裕があると、もう少しレベルの高い問題にチャレンジしたり、何度も繰り返して問題を解くことができるので、結果的にテストの点数が良くなります。定期テストの2週間前3週間前から頑張れば良いと思っている子がいるのですが、それは間違いです。定期テストの出来は、定期テスト2週間前ではなく、普段からの取り組み方によって決まります。そこを勘違いしないように。

ちなみにこの予習復習の仕方は、無事トップ校に合格して高校に進学したとしても通じる勉強の仕方です。今のうちにこのような習慣を付けておくと、中学生のうちだけでなく、高校生になっても役に立つと思います。