やっちまった・・・今だから暴露する失敗談!

2012年6月29日

最近本当に変わった名前の子供が増えている。一昔前だったら、女の子は「○○子ちゃん」か「○○美ちゃん」が一般的だったが、今は名前の最後に子や美がつく子なんてほとんどいない。ちなみにワタクシの名前は「たかし」というのですが、最近「たかしくん」という名前の小中学生には滅多に出会わなくなってしまった。(でも「たかしくん」は、なぜか今の時代の算数の文章問題にも頻繁に登場します。)

中でも、「あり得ないだろ」というような、暴走族のような当て字や漫画のキャラクターからとった当て字の名前や、常識的に考えがたい言葉を名前にすることをDQNネーム(別称キラキラネーム)というらしい。

「羽欄ちゃん」(ウランちゃん)とか・・・。
幸いにもうちの塾に通っている生徒の親御さんは、常識を持ち合わせた方ばかりの為、今のところ常識的な名前の子どもたちばかりです。

でも、子どもに名前を付けるとき、わざと「DQNネームにしてやろう!」なんて考える親なんていない。どんな親でも、愛情を込めて、その子の将来に想いを馳せて、一生懸命考えて子どもに名前を付けるだろう。ウランちゃんとかワタクシには理解ができないけれども、ウランちゃんの親は、きっと物凄く愛情を込めて一生懸命考えた名前なのだろう。キラキラネームは、そんな親が子を思う思い入れの強さの裏返しかもしれない。

ちなみに、自分の塾を作ろうと決めたとき、まず初めに考えたことは塾の名前だった。かく言うワタクシも、人と同じことをやるのが大嫌いな性格でして、「○○ゼミナール」とか「○○塾」というような一般的な塾の名前にはしたくなかった。それこそ親が子に名前を付けるくらいいろいろ考えて、「真に慧い(さとい)子どもが育つような場所」にしようという強い思い入れを込めて、『慧真館』と名付けた。画数も大吉だったし。

しかーし!
これが大失敗だったということに、後から気が付きました。

誰も読めないし、誰も書けない!「慧」という漢字を口頭で説明しづらい!!googleの検索ワードでも、「慧真館」と打たれない(「keishinkan 小田原 塾」で頻繁に検索されていることが判明)!!!

誰も読めないし誰も書けないって、ある意味DQNネームと一緒じゃん!
塾の名前を考えるとき、「こんな塾でありたい」という自分の強い思い入れがあった。それこそ子どもの名前を考えるのと同じように。それがいけなかった。

塾などの商売は、自分の思い入れなんか、二の次三の次でいい。一番大切にしなければいけないのは顧客目線。お客さんにとって、親しみやすいかどうか、読みやすいかどうかが、自分の思い入れよりもはるかに大切である。熱意だけに溢れていた当時のワタクシには、それが分かっていなかったのです。

子どものキラキラネームは、親の愛情の裏返し。
塾のキラキラネームは、顧客目線の欠如の裏返し。
思い入れが強すぎて付けてしまうことだってある。
だって人間なんだもの。
たかし

ということでしょうか・・・。

でも付けてしまったものは仕方がない。こんな読みにくいような塾名にしたにもかかわらず、多くの人が「慧真館」を「ケイシンカン」と普通に読んでくれている。なんとありがたいこと!!ここまで来たからには、ずっと慧真館で突き通します。浸透させます。流行語大賞とか狙っちゃいます!(←無理)