ダメダメの塾から学年トップが通う塾になるまでの道のり(2年目)

2014年10月1日

ダメダメの塾から学年トップが通う塾になるまでの道のり(1年目)の続き。このシリーズを書くことで、自分自身も当時のことを振り返ることができる良い機会になっている。前回の記事でも書いたが、このブログは一切脚色を加えておらず、全てありのままの出来事を記している。
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開校2年目

全国の塾めぐりで刺激を受けまくる

開校1年目〜2年目まで、ネットの塾ブログを頼りに個人経営の塾を巡った。独立するまで大手塾でしか働いたことのない私にとっては、個人経営の塾はどこもお腹いっぱいになるほど刺激的過ぎ。もうね、フリーダム過ぎるんですよ。大手塾では絶対にやらないようなこと、マネできないようなことを身を削りながら実践している。もちろん各塾の目的は、塾生の成績を上げるためであり、塾生の成績を上げるためならどんなことでも取り入れ、チャレンジするという姿勢が胸熱だった。

以前プロの塾講師が選ぶ、マジで子どもに通わせたいおすすめ個人経営塾7選でも書いた、所沢市のWiLLの理念の崇高さとか、川越市の松江塾の塾長先生の強烈さや爆裂の凄まじさとか、秋田市の学習塾キャンパスの指導のきめ細やかさとか、山口県で高校化学を教えておられるみかみ先生のぶっ飛んだ生き方とか、他にも色々あって紹介しきれないんだけれど、どれも大手塾にはない独自のスタイルを貫く姿勢にとんでもなく刺激を受けた。

個人塾って、こんな風にフリーダムであるべきなんだ。例え大多数にウケなくても、大手塾ではマネできないような独自のスタイルを貫くべきなんだって感じた。

塾内改革が始まる・・・

全国の個人塾で刺激を受けて、慧真館の目指す姿を見直すことに。まず、うちの理念は「塾生全員の学力を伸ばすことにこだわり続ける進学塾」であるということ。塾の役割を突き詰めていくと、「塾生の学力を伸ばす」に尽きる。保護者も生徒も、それを求めて塾に来ている。塾にお金を払っている。だから塾生全員の学力を伸ばすということは、言わば塾として当たり前のことだ。色々な謳い文句で、そんな当たり前のことをごまかしている塾が多い時代だからこそ、うちは「厳しい」と言われようと、当たり前のことを、とことん突き詰めていこう。そういう想いから、塾内の改革が始まっていった。慧真館開校から2年目の途中くらいだったかな。

  • テキストの全面的な見直し・・・学校の授業をなぞるだけのテキストではなく、実力養成メインのテキストへ。
  • 満点合格制度・・・塾内テストは満点が当たり前。満点をとれるように、事前に十分な復習や勉強をしっかりと行うことを徹底して指導。
  • 再試制度・・・満点をとれなかったテストは、満点になるまで再試。中途半端なままにさせない。
  • 数学テスト居残り・・・再試にそぐわない数学のテストは、再試の代わりに全部できるまで居残り学習。
  • まず最初に着手したのはこの4つ。学校の補習スタイルの塾でなく、進学塾として実力養成メインの授業を徹底して行うことにした。また、「満点とって当たり前なんだ」という生徒の意識改革も行い、中途半端ではなくきちんと勉強することの重要性を繰り返し指導していった。

    「厳しい塾」という噂が広まっていく。

    このような取組みを続けていくと、「慧真館は厳しい」という噂がこの地域で広まっていくことになる。当然、厳しい塾になんか誰も入りたくないだろうから、生徒はなかなか集まらない状況が続く。苦しい状況が続くが、それでも自分のポリシーや塾の理念は絶対に曲げず、塾内改革をどんどん進めていった。

    すると、ポツポツと「厳しいからこそ、この塾を選びました。」「厳しいけれど、きちんと最後まで指導してくれると伺いました。」という塾生が増え、少しずつ手応えを感じられるように。決して万人ウケはしないかもしれないけれど、ちゃんとやっていれば支持してくれる人はいると感じた。

    最初にして最後の不合格者

    まだまだ塾内改革が始まったばかりの時に迎えた高校受験。2年目で初めて不合格者2名を出してしまった。2名とも、ギリギリのチャレンジということを納得した上での受験。「結果は不合格だったけれど、満足しています。」という声を保護者からかけていただいた。

    不合格だったけれど満足?私は全然満足していませんけどっ!!

    いくら厳しい状況での受験と言っても、Goサインを出したのも、彼らを指導してきたのも自分自身に他ならない。結果的に彼らを合格に導いてやれなかったのは全て自分の責任だ。もう、こんな悔しい思いはしたくない。塾生全員が志望校に合格できるように、もっともっと実力をつけてやる指導をしなくては。そんな思いから、全員合格に強いこだわりを持つように。

    ちなみに、後にも先にも不合格者を出したのは2年目の入試のみだ。

    学年トップが通う塾になるために2年目に実施したことまとめ

  • 刺激的すぎる個人塾行脚
  • 実力養成メインのテキストへの変更
  • 満点合格制度
  • 再試制度
  • 数学テスト居残り
  • 全員合格へのこだわり
  • ※次回予告。「つ・・・ついに始まった恐怖のカンヅメ制度」に代表される3年目。塾内改革の成果が少しずつ現れるように。