センター試験の数学が難しくなったわけだが、入試が難化したらどんな影響があるのか。

今年のセンター数ⅡBが難しくなったと話題に

今年のセンター試験の数ⅡBが劇的に難しかったとTwitterでちょっとした話題になっていた。河合塾の発表によると、2015年のセンター試験の数ⅡBの平均点が2014年よりも14点マイナスの40点だとか。

そもそも出題傾向が変わろうが、例年より劇的に難しくなろうが簡単になろうが、受検生全員条件は同じ。まさか自分の問題だけ難しくなっているとか、自分だけ出題傾向が変わるなんて知らなかったということはないんだから。もし入試問題が簡単なら受検生は皆喜ぶかもしれないけれど、簡単なら簡単で、皆同じように高得点をとるから差がつかないし、ちょっとした計算ミスなんかが大きく順位に影響してしまう。難化したなら難化したで、今回のセンター数ⅡBや昨年度の神奈川県公立入試理科のように、ほとんどの受検生がいつもより大きく点数を落とすから、結局差がつかない。

一番差がつくのは「やや難化」の年

一番差がつきやすい入試って、今回のセンター数ⅡBや昨年度の神奈川県公立入試理科のように例年よりも劇的に難化した問題じゃなくて、例年よりも「やや難化」というレベルの時だと思う。

「やや難化」するとどんなことが起こるか。まず、上位層やその科目が得意な受検生は、やや難化レベルだったら確実に対応できる。よって、上位層の平均点はそんなに変わらないはず。ところが、やや難化することで大きく影響を及ぼすのが中間層。中間層は問題の難易度によって得点が大きくぶれてしまう傾向があるので、中間層が大幅に点数を落とすことで全体の平均点が下がる。これにより、上位層と中間層の間に大きな差がついて、上位層の受検生にとってみれば「してやったり」の状態になる。下位層はというと、そもそも最初から難しい問題を得点源にしようとはしていないハズなので、問題が難化しようがそこまで点数に影響はない。

ちなみに神奈川の公立入試でいうと、昨年度の数学が「やや難化」レベルにあたると思う。出題傾向が変わったと言っても結局変わったのは大問1つだけだし、それも問題文がやたら長いだけで、問われている内容は基本的な連立方程式の応用だった。もしもこの連立方程式が解けなかったとしても、空間や証明は逆に例年より易化されていたので、全体的な問題レベルとしてはそこまで難化していない。でも、中間層や数学が苦手な層が大きく点数を落とした結果、全体の平均点は大幅に下がった。(参照:神奈川の公立入試を、得点分布から分析してみた。(第2回「数学編」))その一方で、上位層はきちんと8割以上や9割以上をキープしている。これが、上位層の多くも崩れてしまった理科との大きな違い。

注意すべきは上位層の中の苦手科目で難化したとき

最も注意すべきは、上位層の学校の受検生で、自分の苦手科目で入試がやや難化したときだ。上記の通り、上位層はやや難化レベルなら対応してくる受検生が多いが、その科目を苦手としている受検生なら話は別。上位層でも苦手科目になると、問題の難易度によって大きく点数がぶれてしまう。そうなると、同じ高校の受検生の中で点数差が大きく開くことになり、合否に大きな影響を与えてしまう。

このことからも、上位校の受検生は苦手科目がない方が良い。苦手科目がある場合、ピンポイントでその科目が難化されると圧倒的に不利になるからだ。公立トップ校を目指す人は、苦手科目がない状態にしておきたい。

もしも、上位層の高校を受験する人の中で苦手科目があり、もしもその科目が難化してしまった場合、もしくは出題傾向が変わった場合、落ち着いてまず解ける問題や今まで見たことのあるような問題を探し、失点を最小限に食い止めるような守りに入るべき。そして、得意科目で点数をできるだけ稼ごうとすぐに気持ちを切り換えることが重要。

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