新学期前のこの時期に最低限身に付けさせておきたいこと

今週から春期講習です。春期講習は1年の中で最も体験生が多くなる時期になります。

既存のクラスに新しい体験生が混じると、必ず気づくことがあります。それは、手前味噌となりますが、既存の塾生のレベルの高さです。指示を的確に聞くことができる、行動が速い、姿勢良く勉強できる、計算スピードが速い、基礎ができている・・・などなど。同じ集団だけで長期間過ごしていると、こういうことが全て「出来て当たり前」となるのですが、体験生が入ると、これらが必ずしも当たり前にできることではないということが思い知らされます。と同時に、既存の塾生の成長を感じることにも繋がります。

既存の塾生も体験生の頃は全くできなかったハズなんですが、いつの間にかちゃんとできるようになっているんですよね。最初はヒーヒー言いながら授業をこなすのがやっとといった子も、いつの間にか普通についてくることができるようになっている。子どもは、訓練次第でものすごく成長するということを、毎年体験生が多くなるこの時期に実感します。

逆に体験生の子たちにとっては、最初はものすごく大変だと思います。学校の成績に特に問題がない生徒でも、慧真館の授業スピードやレベルについていくのは慣れないうちは難しいです。だからと言って、体験生のレベルには合わせません。あくまでも既存の塾生のレベルに合わせて授業を進めているので、頑張って喰らいついてください。喰らいついてくるうちに、必ずレベルが上がってきます。

さて、2018年度の公立高校入試の学力試験の平均点も県教委から発表されましたが、またそれは稿を改めることにして、今日は、新学期前のこの時期だからこそ、私が各学年の指導で注意していることについて書いてみたいと思います。

小学生:指示が聞き取れるかどうか

この時期の小学生、特に4〜5年生に対して注意していることは、こちらの指示をきちんと聞き取れるかどうか、という部分です。

まずは「ノートを開いて」「テキスト○ページ○行目を読んで」「宿題は何ページです」などという基本的な指示を聞き取ることができて、それが実行できるかどうか。もしそれが問題なくできるのであれば、「先生が今説明したことを繰り返して」「同じやり方で解いてみて」など、聞いたことを自分で再現できるかどうか。これに注目します。

学校生活でも先生からあらゆる指示がなされます。しかし、先生の指示を自分で理解して、指示通り行動できる子は実はそんなに多くはありません。先生の指示が聞き取れなくても、まわりのクラスメイトがやっていることをキョロキョロと見渡して、今やるべき事を理解している子どもも少なくないはずです。

集団塾で勉強することにおいて、指示を聞き取ることができないことは致命的です。なので、まずは「聞く」という行為を徹底的に鍛えます。

基本的な指示が聞けるようになれば、一歩進んで聞いたこと、教わったことを自分で再現できるかどうかに注目します。6年生くらいになれば、この「教わったことを自分で再現できる」ことを意識して鍛えて行きます。

中1生:誤魔化さずにきちんと勉強できるかどうか

次にこの春から新しく中学校に上がる中1生です。この時期の中1生には、正しい勉強とはどういうことか、しっかりと理解させます。

「正しい勉強」というと難しく聞こえるかもしれませんが、何も難しいことはなく、「誤魔化さずに自分で問題を解き、誤魔化さずに自分で丸付けをし、誤魔化さずに間違えた問題を丁寧にやり直しする」、小テストがあるのなら「満点がとれるように事前に万全の準備をしてくる」ということです。

巷には色々な勉強法を説いた本やサイトで溢れていますが、学力をつけるには、「誤魔化さずにきちんとやる」、これに尽きます。誤魔化さずに勉強する癖がつけば、中学校で大きくつまずくことはありません。なので、まずはこれができるように、宿題を自分で丸付け・やり直しまでさせてみてそれを隈なくチェックし、授業の小テストは満点が取れるように指導し、授業の復習をおろそかにしていたら指導すること。これをこの春期講習の時期に徹底的に行います。

中2生:基本的学力が身についているか

中1の内容を全て学習し終え、これから2年生の学習が始まる中2生のこの時期は、意識や行動レベルではなく、学力レベルを注意して見ています。

特にこの時期に英数国でつまずきがあると、確実に中2で行き詰まってしまいます。今のうちにつまずきの芽を摘んでおくことが、今後1年間の学習の上で重要なことです。

中3生:受験生としての意識付け

受験学年となる中3生は、兎にも角にも受験生としての意識付けです。

この時期の中3生には、既に志望校も決まっていて受験に対してものすごく意識が高い子もいれば、受験なんてまるで他人事で、周辺の高校すらどこに何があるのかよく分かっていない子もいて、ある意味で一番カオスな学年です。

意識が高い生徒は良いのですが、問題は意識がとてつもなく低い中3生です。意識が低いと言ってももう中3生なので、物事の善悪は分かります。どんな勉強は自分の為になるのか、または付け焼き刃の勉強なのか、よく考えれば十分理解できる年齢です。何をしなければいけないのか、何をしてはいけないのかも、十分に考えることができます。

今の自分の行動は、今やっている勉強は、学力を上げることに繋がるのか、来年の受験に繋がるのか。それを事あるごとに徹底的に考えさせます。

そうやって、少しずつ受験生としての意識を自発的に身につけていくことを大切にしています。

まとめ

我々塾講師の仕事は「教科を教えること」と思われていますが、実は教科の内容を教えることは我々の仕事の3割くらいで、残りの7割は「見ること」だと思っています。塾生の行動の一挙手一投足、答案の隅々までをじっと見て、その子の学力はもちろん、癖や考え方、意識レベル、精神的な成長度合いを把握していくことで初めて、適切な教科の指導ができます。

受験から逆算して、どんな時期にどんな指導が適切なのか、生徒の様子をじーーーっと見ながら常に考えています。

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