「神奈川県の理科は難しいから捨てても良い」が正しいかどうかを考える。

23日から冬期講習が始まりました。中3生の授業は13時10分から17時40分までですが、それよりも前から塾に来て、夜は22時まで自主的に残って勉強していく子がほとんどです。

だんだんと目の色が変わってきていますが、同時にだんだんとできていないところが露わになり焦る時期でもあります。勉強とは不思議なもので、やればやるほど、できないことが増えていくような錯覚になります。「アレもコレもやらなければいけない」と焦り出すということは、それだけ勉強が進んでいる証拠です。焦っても仕方ありません。目の前の1つずつを、確実にできるようにしていきましょう。

さて、なかなかブログを書く時間がとれない中、ツイッターに設置した「質問箱」への質問がどんどん増えていってしまっています。すぐに回答できるの質問についてはツイッターで回答していますが、それでも回答が遅れがちになっています。スミマセン。

今日のブログは、質問箱からの質問の1つ、「理科は捨てるべき科目かどうか」について、記事にしたいと思います。

過去5年の5教科の平均点の推移

「神奈川県の理科は本当に捨て科目なのか」を考えるために、今の入試制度になってから過去5年間の科目別平均点をまとめてみました。

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年度 英語 国語 数学 理科 社会
2017 51.9 73.1 63.5 46.9 54.5
2016 43.0 64.7 51.7 46.5 52.0
2015 51.8 64.4 52.6 37.4 50.2
2014 59.6 60.8 51.7 38.6 49.5
2013 54.8 67.8 65.5 66.4 51.1

これを見ると、2013年度は65点を越えていた平均点が、翌年の2014年度には30点代にまで下がり、2015年度も盛り返すことなく逆に若干ながら平均点は低下しました。この2年間は他の科目と比べても、確かに理科の平均点の低さが突出しています。ただ、2016年度からは平均点が40点半ばまでになり、他の科目と比べて理科だけ特別に平均点が低いということもなくなりました。2016年度は、実は理科よりも英語の平均点の方が低かった年です。

理科は確実に取りやすくなってきている

2014年度・2015年度の理科の入試問題は、確かに難しいと思います。単純暗記や定期テストレベルの基礎力のみで解ける問題が少なく、基礎力に加えて科学的思考力が必要な問題がほとんどでした。

この2年間の異常なほどの理科の平均点の低さから、2016年度の入試では、基礎力のみで解ける問題が増えました。2017年度の入試は、平均点こそ2016年度とそこまで変わりませんが、問題のレベルは2016年度よりも確実に解きやすくなっています。

問題が簡単になっているにも関わらず平均点があまり変わらなかった理由として、「理科を捨てていた受検生」が一定数存在したことが考えられます。実際、2016年度までの問題レベルなら、どうせみんな点数がとれない理科を一生懸命勉強するよりも、国語や社会・数学に時間を費やした方が、総合的に得点できました。

しかし、2017年度の入試問題の理科がこれまでと比べて解きやすくなり、十分対策次第では得点が可能だということが分かった今、去年までのように「理科を捨てる生徒」は減ることが容易に想像できます。もし、2017年度と同じレベルの問題が2018年度も出題されたなら、理科の平均点が5年ぶりに50点に届く可能性もあると思っています。今年の春に、神奈川県教育委員会の中の人に話を聞きに行ったとき、県教委の人も同じようなことを仰っていました。

おっしゃる通り、2015年度までは、受験勉強の効率や5教科のバランスを考えると、理科は捨てるべき科目だったかもしれません。しかし、その認識も少しずつ変わってくるでしょう。

これからの理科の勉強方法

偏差値50程度の高校を目指しているとのことですが、内申点も現在の総合得点も分かりませんので、安易に理科を捨てるべきかの質問には答えられません。もし、現状で理科が30点代くらいでも、他の4科目で点数を補うことができており、合格点に達しているのなら、塾の先生の仰る通り他の科目を鍛えてもいいと思います。

ただ、現段階で理科を捨てるのは時期尚早かとも思います。別に理科で高得点を取る必要はなく、県平均の50点くらいを目指すのであれば、まだまだ可能性と時間は残されています。

理科は、中1中2中3それぞれの物理・化学・地学・生物と大きく12単元に分かれています。まずは、その中で比較的得意な単元から、基礎を固めていきましょう。理科が超絶苦手な人は、動画に頼ると良いです(参照:理科が超絶苦手な人のための、受験勉強の第一歩。)。動画を見てから教科書を確認し、基本的なテキストを解く。これを単元ごとに繰り返していきましょう。

ある程度の単元の基礎が終わったら、2017年度の入試問題や2013年度の入試問題を解いてみてください。もしくは2012年より前のものでも勉強になります。2014年度〜2016年度は、理科が苦手な人が解いても心が折れるだけなので、やめておいた方がいいと思います。

昔の過去問はココにあります→http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/17/kgw/

簡単な問題、自分が得意な問題を確実に解けるように練習しておくことでも、50点には届くのではないでしょうか。

理科は英語や国語と違って、やりようによっては短期間でも比較的点数が上がりやすい科目です。まだまだ入試まで時間が残されている今、「捨てる」と決断するのは早すぎると思います。

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