2018年度入試暫定倍率発表!去年の暫定倍率の答え合わせと今年の動向。

今日は朝から全県模試でおなじみの伸学工房さんによる「神奈川県高校入試最終展望セミナー」なるものに参加してきました。また、ちょうど昨日、神奈川県教育委員会から「平成29年度公立中学校等卒業予定者の進路希望の状況」(いわゆる暫定倍率)が発表されました。この調査は、10月20日時点での県内公立中学校に通う中3生が、どのような進路を希望しているかをまとめたものです。

暫定倍率については、カナガクが全高校分をまとめてくれていますので、そちらを参考にしてください。
参照:https://kanagaku.com/archives/20857

今日は、伸学工房からの情報と県から発表された進路希望調査の情報を総合しながら、2018年度の入試動向についてまとめてみます。

今年の人気校はどこ?2018暫定倍率トップ10!

倍率順位 学校名 希望者数 募集定員 暫定倍率
1位 横浜翠嵐 855 358 2.39
2位 上溝 565 238 2.37
3位 横浜国際 324 138 2.35
4位 横浜緑ヶ丘 639 278 2.30
5位 多摩 623 278 2.24
6位 新城 566 268 2.11
7位 市立みなと総合 487 232 2.10
8位 市立戸塚 657 318 2.07
9位 弥栄 295 143 2.06
10位 川和 653 318 2.05

※募集定員が100名に満たない専門学科や川崎市立などはランキングから省いています。

まずは県教委から発表された10月20日時点での進路希望調査をもとにした暫定倍率の上位10校を見てみましょう。

今年の暫定倍率1位は堂々の横浜翠嵐です。2017年の大学進学実績で、東大進学者数が34人(うち現役21人)と躍進したことが様々なメディアに取り上げられ、話題となりました。

例えばこんな日経新聞の記事とか。

もともと県下屈指の高倍率ということに加え、メディアへの露出が多かったことや、大手塾同士のドロドロとした思惑や駆け引きもあったりなかったりで、去年の同時期の暫定倍率よりもさらに伸ばし、1位に躍り出ています。

また、3位の横浜国際もまた、2019年度に国際バカロレアコースが設置されるということで随分と話題になりました。その影響でしょうか。昨年度同時期の暫定倍率1.80倍よりも0.55ポイントも上昇しています。

ただ、やはりこう見ると横浜翠嵐をはじめ、横浜緑ヶ丘、多摩、新城、川和のような旧学区を代表するトップ校が軒並みランクインしていますね。横浜東部・北部、川崎の公立トップ校が特に高倍率になってしまうのが、最近の神奈川の特徴です。

一方で、昨年度の暫定倍率時点で希望者数が1000人を超えたことで話題となった海老名は、今年はトップ10にもランクインしていません。

昨年度の暫定倍率の答え合わせ

では、この暫定倍率なるものを、いったいどこまで信用できるのかという疑問を解決するために、2017年度の入試と昨年の暫定倍率とで答え合わせをしてみましょう。ちょうど今朝の伸学工房のセミナーで、その資料が紹介されていたので、それを引用してみます。

これは2017年度の志願変更前の志願者数が多かった高校順トップ20です。「調査比」の項目は、昨年度の10月時点での進路希望調査との比較です。この調査比の値が100%未満の場合は、10月20日時点での希望者数より実際の志願者数は少なく、100%を超える場合は実際の方が多かったことを表しています。

この資料によると、昨年度進路調査の希望者数が1000人を超えたことで話題になった海老名の調査比は57%です。つまり、実際は10月20日の調査時点での半数強しか志願しなかったということです。一方で、菅の調査比は167%と、10月20日の調査時点よりも1.5倍以上の受験生が志願したことになります。

10月に行われる県の希望調査では、希望校を1校しか書けない決まりになっています。よって、まだまだ希望に満ち溢れている10月時点では、皆実際の実力よりも高めの高校を記入します。それが、模試を受けたり成績が出たりしていく中で、だんだん現実が分かってきて、実力に見合った高校を志望するようになるので、偏差値の高い高校ほど、暫定倍率よりも実質の倍率の方が低くなり、逆に偏差値の低い高校は、暫定倍率よりも実際の倍率の方が高くなる傾向にあります。

厚木・小田原・平塚江南・秦野の動向

進路希望調査では4校ともほぼ去年並み

慧真館10期生の現段階での公立志望校は、ほぼ厚木・小田原・平塚江南・秦野のいずれかなので、この4校の動向にも注目してみます。

学校名 希望者数 募集定員 暫定倍率 昨年比
厚木 532 358 1.49 +0.01
小田原 472 318 1.48 +0.13
平塚江南 420 318 1.32 +0.13
秦野 460 358 1.28 -0.04

「昨年比」の項目は、2016年度の進路希望調査時点での暫定倍率との差を表しています。
これを見ると、小田原と平塚江南で昨年の希望調査よりも0.13倍ほど増えてはいますが、4校とも去年と比較して極端な増減はないと言えます。

全県模試調査だと「小田原」は要注意

県の調査では、この4校の人気動向は昨年とほとんど変わりませんが、伸学工房主催の「全県模試」を受験した受検生の志望校では、第一志望に「小田原高校」と書く受検生が、去年の同時期よりも25%増えているそうです。秦野高校も同様に10
%ほど増えているとのこと。逆に、第一志望に「平塚江南」と書く受検生は、昨年よりも11%のダウン、厚木高校に至っては、18%のダウンとなっているそうです。

ちなみに全県模試では、公立高校の志望校を3校まで記入することができます。第3志望までのどこかに「小田原」と書いた受検生は、去年の同時期と比べて27%も増えているとのこと。その一方で、小田原を第一志望としている受検生の全県模試での偏差値は、昨年度の同時期と比べてやや下がっていることも調査で明らかになっています。

全県模試の偏差値でいうと、平塚江南を第一志望としている受検生の偏差値の方が、小田原よりも若干上回っているとのこと。

ご存知の通り、小田原は2018年度の入試から比率を「3:5:2」から「4:4:2」に変更し、さらに特色検査の取りやめを発表しました。全県模試調査での受検者数の増も、小田原志望者の偏差値の低下も、その変更による影響が大きいものと思われます。

小田原高校志望者は、今年はもしかしたら倍率がアップするかもしれないことを、頭の片隅にでも置いておいた方がいいかもしれません。

まとめ

毎年同じようなことを書いていますが、この時期に発表される暫定倍率は、あくまでも参考程度だと考えておきましょう。去年の海老名の例のように、暫定倍率が高倍率だったからといって必ずしも実際に倍率が高くなるわけでもないし、去年の菅の例のように、暫定倍率の時点では人気がなくても、実際にはかなりの高倍率になったということも十分あり得ます。

倍率がどうであれ、定員内の順位に入れば合格するし、入らなければ不合格になる事実は変わらないので、今は変に気にすることなく、とにかく勉強に邁進しましょう。

間違っても、暫定倍率を見て「うわー!俺の志望校めっちゃ人気あるわー。ヤバいわー志望校下げようかな。」なんてバカの極みみたいなことを思わないこと。今は倍率云々で志望校を上げ下げする時期ではないし、志望校を下げると決断するほど勉強していないでしょ。

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