H29年度厚木高校特色検査分析と対策法:「量より質」からの大転換。

2017年度の特色検査研究第一弾は厚木高校です。

2017年度入試からマークシートが導入されたり、採点済みの答案用紙のコピーが返却されるようになったことが、各高校の特色検査にも少なからず影響を与えました。採点基準が曖昧になりやすい記述問題が削られ、選択問題や数値のみを答える問題が増えました。

その最たる例が、厚木高校でした。

問題・解答はここからダウンロードできます。
http://www.kanaloco.jp/article/234499

ほぼ選択問題に。その分問題数は増加。平均点は上昇。

これまでの厚木高校の特色検査は、設問数が少ない代わりに記述問題が多く、まさに「量より質」が問われていた問題でしたが、2017年度はそれが一変します。

2016年度の全設問数14問から2017年度は24問になり、そのうち記述問題は、2016年度が14問中12問だったのが2017年度は24問中たった1問となりました。「量より質」から「質より量」への転換が起こったのです。これは明らかに、答案用紙のコピーを受検生に返却することを考慮した上でのことでしょう。

選択問題が中心になったことに加え、後述しますが今年は後半の理系問題が解きやすくなったためか、特色検査の平均点も大幅アップとなりました。2016年度の厚木特色検査の平均点は44.2点、2017年度は66.3点です(ともに全県模試調べ)。

前半英語長文、後半理系応用問題の出題傾向は変わらず

前半に英語の長文読解、後半に理系応用問題という出題構成は例年通りでした。問題数が多くなったとはいえ、問題Ⅰの英語長文読解に50点、問題Ⅱと問題Ⅲの理系応用問題に50点、計100点満点という配点も例年通りです。

ではそれぞれの大問の特徴を見ていきます。

問題Ⅰ:英語長文読解

毎年厚木高校の特色検査の記事で同じようなことを書いていますが、厚木の特色検査は前半の英語長文読解が勝負です。今年の英語長文読解の題材は「バイリンガル」についてでした。注釈も多く、文章も難解でなかなか読みづらい文章ではありましたが、設問自体は選択問題になった分、そこまで難しくはありません。問題Ⅰで設問数が12問と問題数も多いのですが、1つ1つの設問を解くのにそこまで時間もかかりません。

厚木の特色検査は、この問題Ⅰの長文読解で100点満点の半分の50点分の配点があります。この問題Ⅰでしっかりと点数を稼いでおくことが、厚木の特色検査攻略の鍵です。

厚木高校の長文読解対策として、厚木高校のこれまでの過去問はもちろんのこと、他の都道府県の公立高校の英語入試問題や柏陽・横須賀の特色検査の長文読解も解いておくと良いと思います。

問題Ⅱ:数学メインの理系応用問題

問Ⅱは数学がメインの理系応用問題です。テーマ自体は血液だったり肝臓での解毒量だったりと、理科色が強いのですが、実際に解いてみるとむしろ数学であることが分かると思います。配点は100点満点中30点です。

これまで、厚木の理系応用問題は、長い問題文を読み解きながら考えていくような問題が主流でしたが、今年は問題文が短く、リード文を読み解くというよりも、与えられた図表を読み解き計算することが中心の問題でした。その分、問題もこれまでより単純化され、例年よりも解きやすくなった印象です。

個人的な感想ですが、この問題Ⅱの問16の薬の服用方法の問題が、今年の厚木の特色検査の全問題の中で最も良い問題だと思っています。

厚木の理系問題対策としては、厚木の過去問に加え、今年のレベルが継続されるのであれば、柏陽や小田原の理系問題の過去問を解いておくと良いでしょう。

問題Ⅲ:理科メインの理系応用問題

問題Ⅲは、理科の気象に関する理系応用問題でした。配点は20点です。問題Ⅱと違って、複雑な計算など数学の力を問う問題は全くなく、理科の気象の原理原則を問うような問題ばかりで、神奈川県の共通入試の理科の問題に通ずるものがあります。共通入試レベルの理科の対策をきちんとしてきた受検生にとっては、ここは解きやすい問題だったと思います。

まとめ

問題数が多くなったり、記述問題中心から選択問題中心になったりと、色々変化はありましたが、出題傾向自体は変わらないため、戦略はこれまでと同様です。前半の英語で正確かつスピーディーに解くことで、点数を稼ぐとともに後半の理系問題のための時間を捻出します。そして後半の理系問題では簡単なところを落とさない。これで平均点あたりには持っていけます。

厚木の特色検査対策として重要視したいのは、共通入試よりもややレベルの高い読解に慣れておくことと、特色検査の理系の問題に触れておくことです。

平均点が高くなった分、点数の差も開きやすくなり、共通入試で点数が取れていても、特色検査で点数が取れないと逆転不合格になってしまう可能性も高まります。「簡単になったから」とナメてかかってはいけません。

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