厚木・小田原・平塚江南の入口と出口を徹底的に比べてみた。

全県模試の説明会のデータをどのように加工して、ブログで皆様にお伝えしようかなと色々考えていましたが、レベルが横並びの高校どうしを比較しながらまとめても面白いのではないかと思い、今年は似たようなレベルの高校の入口と出口を比較しながらデータをまとめていくことにします。

第1回は、この辺の地域のトップ層が目指すトップ3である、厚木・小田原・平塚江南の3校を徹底的に比較します。

入口:2017年度入試を比較する。

2017年度合格者平均点を比較

まずは今春の入試の合格者平均点の比較から。

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内申 学力 偏差値 特色
厚木 126 432 69 132.6
小田原 125 409 65 112.1
平塚江南 123 409 64 170.3

内申点は3校にそれほど差がありませんが、学力検査はやはり厚木が頭一つ分抜き出ていますね。小田原と平塚江南はどちらも409点と、入学時の学力レベルでは差がありません。

2017年度特色検査を比較

特色検査については、各校問題がそれぞれ違うので学校間での比較はできませんが、昨年度との比較をしてみると面白いことが分かります。

  • 厚木:88.4(2016)→132.6(2017)
  • 小田原:120.6(2016)→112.2(2017)
  • 平塚江南:141.2(2016)→170.3(2017)

厚木・平塚江南の2校は、2016年度から特色検査の平均点が大幅に上昇しています。これはもう爆上げレベルです。一方で、小田原は2016年度よりも平均点を下げてきている。この3校の平均点の変動の理由は、それぞれの特色検査の模範解答を見ると一目瞭然です。

コチラが厚木の模範解答↓

ほぼ記号。
ほとんどの問題が5択の選択問題で、選択肢も絞り込みやすいものになっていました。
2016年度までの記述メインの厚木の特色からエラい変わり様です。

参考:H28年度厚木高校特色検査研究と分析:量より質の厚木高校!特に理系で難問が並ぶ。

そしてコチラが平塚江南の模範解答↓

ほぼ記号。

もともと選択問題が多いのが平塚江南特色の特徴でしたが、2017年度はもともと少なかった記述問題がさらに減らされました。平塚江南特有の、オリジナリティ溢れる思考力を問うユニークな記述問題も削られ、ただの学力検査のさらに簡単バージョンのような問題になりました。

それにより特色の平均点が8割以上の170.3点。200点満点も普通にいたとか。

参考:H28年度平塚江南高校特色検査研究と分析:攻略のポイントは、おなじみの文系問題で点数を稼ぐこと。

そしてコチラが平均点を下げた小田原の模範解答↓

ほぼ記述。しかも図やグラフ、まとまった文章を書かされたりという、かなりヘビーな記述。記号選択問題の数も2016年度からむしろ減らしてきています。

残念ながらこれが小田原の特色のラストとなるのですが、問題もよく練られていて、有終の美を飾るにふさわしい良問揃いです。

参考:H28年度小田原高校特色検査研究と分析:小田高の特色検査はこう変わった!

厚木・平塚江南の特色の変化は、やはり採点済みの解答用紙返却の影響によるところが大きいのでしょう。記述問題が多いと、その分採点基準を明確に設定しておかないと混乱が起きかねません。

厚木・平塚江南はそれを避けた結果、得点しやすい選択問題が増え、問題レベルが下がり、特色検査の平均点が上がったという結果になりました。

2017年度ボーダーラインを比較

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一次 2次(97%) 2次最低値 倍率
厚木 682 413 406 1.22
小田原 649 382 368 1.16
平塚江南 645 382 356 1.15

まずは用語と数値の説明から。

1次というのは1次選考(募集定員の90%)のことで、内申+学力+面接+特色によって合否を決定するものです。上の表の数値は内申+学力のみを切り取って、800点満点で算出したものです。これで、自分の内申を考慮した上で、学力検査でどのくらい得点すればいいかの目安になります。よって、分母は全ての高校で800点です。

2次(97%)は2次募集(募集定員の10%)のことで、学力+面接+特色によって合否を決定するものです。上の表は2次選考で合格したと見られる最低値、つまりボーダースレスレの学力検査の点数と、この点数がとれたら97%は合格しているという2次の中でも多少ゆとりをもったボーダーラインを示しています。

1次も2次も、特色は加味されていませんので、この点数が学力テストでとれたからハイ全員必ず合格というわけではありません。この点数以上取れても、特色検査が低いと落ちてしまっている子もそれなりにいます。あくまでも目安ということです。

そして本題。
ボーダーラインを比べてみると、やはりここでも厚木が頭一つ分抜けていることがわかります。

一方で、平塚江南・小田原はまたもどっこいどっこい。この2校は完全に学力レベルが被っているようです。特色検査抜きで考えると、380点を切ると一気に厳しくなってきます。2次の最低値は、少なくとも特色検査のできが相対的にそこそこだったことによって救われた受検生なのでしょう。

ここ最近のブログでも書いているように、小田原高校は来春の入試から特色検査がなくなります。そうすると、2017年度入試レベルで380点を切るとまずアウトだと考えた方が良さそうです。390点はないと怖いかな。

出口:大学進学実績を比較する。

2017年春の最新の進路結果をまとめたものです。
全ての数値は、各高校が発表しているそれぞれの大学への「現役合格」の人数を、卒業生数で割った割合を示しています。重複合格は含まれていますが、過年度生は含まれていません。

ソース:厚木小田原平塚江南

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国公立 早慶上智 MARCH
厚木 27% 37% 101%
小田原 21% 18% 69%
平塚江南 14% 15% 67%

やはり大学進学実績でも、厚木だけ頭一つ分も二つ分抜きん出ています。

同じ年の進学実績と入試結果を比較するのはナンセンスかもしれませんが、それでも、入試の時点での学力検査の平均点約20点の違いが、3年後このような大学実績の差となって現れるのが、なんとも興味深いです。

小田原・平塚江南は、早慶上智やMARCHの数はほとんど変わりませんが、国公立の割合で言えば、平塚江南がややしょっぱい結果となっていますね。入口の部分では小田原・平塚江南はほぼ変わらないものの、出口の部分では、まだやや小田原の方に軍配が上がっているようです。

まとめ

やはりというべきか当然というべきか、入口の部分でも出口の部分でも、厚木は小田原・平塚江南よりも一段階レベルが上になっています。小田原・平塚江南は、いまのところどっこいどっこい、大学実績はやや小田原が優位といったところでしょう。

十分な実力があるのなら、小田原・平塚江南に甘んじることなく厚木を目指した方がよさそうです。平塚江南と小田原は、もはや立地・好みの問題かも。ただ、今年度からは立地・好みの問題に、選考基準と特色の有無の問題が加わります。

この小田原と平塚江南のバトルが今後どうなるのか、見物です。

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