明日入試を控えた受験生たちに贈る最後のアドバイス。

2017年2月14日

いよいよ明日から神奈川県の公立高校入試が始まります。うちの塾生たちも、全国入試問題と向き合ったり、今までの模試をもう一度解き直したり、文法特訓や10問テストのファイルを広げて順に解き直していったりと、緊張の表情を浮かべながらも、淡々と最後まで自分のやるべきことをこなしていました。

毎年入試前日の自習に立ち会っていますが、目の前の塾生たちは毎年変わっても思うことはいつも同じです。今この瞬間、一番良い表情をして勉強しているということです。正直、保護者の方が今のこの彼らの表情を見たらビックリすることでしょう。それほどにキリッと引き締まった表情をしている彼らは、まさに「15歳の戦士」です。

明日、彼ら15歳の戦士たちは、期待と不安で胸をいっぱいにしながら、それぞれの戦いへと出発します。ここからは、私の出番はありません。「ここが間違っているよ」とか、「ここに気をつけなさい」などと指摘してあげることもできません。ただただ手を合わせて、静かに祈ることしかできないのです。

そんな受験生たちに、私ができる最後のアドバイスをしておきます。

入試当日に気を付けたい7つのアドバイス

受験票を忘れても何とかなる!

受験当日、万が一忘れ物をした場合でも、忘れたことを受験校の先生に言えば問題なく対応してくれるので、決して自宅に取りに帰ったりしないこと。最優先するべきは、遅刻せずに受験会場に辿り着くことです。

受験票を忘れた場合でも、仮の受験票をきちんと発行してくれます。また、忘れ物をしたからといって、合否には何の影響もありません。

ただ、もちろん忘れ物をしないことが一番です。前日に持ち物の確認を抜かりなく。

テキストやノート類を大量に持ち込むな

受験会場に5教科分のテキストや参考書・ノートを大量に持っていく人がいますが、そんなに大量に持って行ってもそれらに十分に目を通す暇はありません。それどころか、理解不足のところがどうしても気になってしまい、不安を煽ってしまうだけです。

会場に持って行くのは、せいぜい馴染みのあるノートやテキスト1〜2冊にしておきましょう。特に昼以降に行われる理社のテキストやノート類を持って行くと、昼休みに勉強する時間があって良いかもしれません。

周りの人がみんな頭が良く見えるのはただの気のせい

入試当日、なぜか周りの受験生がみな賢そうに見えてしまいますが、それはただの気のせいです。周りのもあなたのことを「何だか賢そうだな」という目で見ていることでしょう。

周りの人が見ているテキストが気になったり、問題を出し合っている内容のが気になったりするかもしれませんが、受験は周りを気にしたら負けです。周りを一切気にせず、自分自身に集中すること。

試験開始前に頭の準備運動をしておく

試験会場についてから試験が始まるまでの待ち時間、頭のウォーミングアップをしましょう。スポーツと同様に、人間の頭は急にフル回転することができません。ウォーミングアップとして意識したいことは、軽く頭を働かせることです。そのためには、「何かを解く」という行為が重要です。テキストやノートをただ眺めているだけでは頭はあまり働いてくれません。うちの塾生には、いつも数学の時間に解いている「10問テスト」を1枚持っていき、試験前にウォーミングアップとして取り組むように話をしています。

終わった科目の答え合わせをしない

休み時間、友達と終わった科目の答え合わせを始めるバカが必ずいますが、それはバカのすることなので、決してそれに加わらず、聞こえてきたとしても真に受けず、心の中でバカにしておくこと。休み時間は、頭をクリアにしたりお手洗いに行ったりするために使いましょう。

あなたが難しいと感じる問題はみんな難しい

入試問題がどれだけ難しくても、条件はみんな同じです。前の科目で思い通りにいかなくても、スパッと切り替えて次の科目に臨みましょう。引きずっても、解答用紙を提出してしまった後はもうどうすることもできません。

入試は総合点での勝負です。1科目くらいできなくても、残りの科目で取り返せばいい。

入試を楽しめ

これが一番のアドバイス。入試を楽しみましょう。どんな問題が出るんだろうと不安になるんじゃなくて、ワクワクしましょう。楽しい気持ちでいる方が、アドレナリンがたくさん出るので頭が活発にはたらきます。難しい問題に遭遇したときや傾向が変わっていたも、「ヤバイ!落ちるんじゃないか」と思うのではなく、「さあ、この局面をどう乗り切ってやろうか」と困難な状況を楽しむようにしましょう。

ガチガチに緊張するんじゃなくて楽しめる余裕があった方が、良い結果が出ます。楽しむ余裕がなくなっているときは、無理にでも笑顔を作ろう。入試は楽しんだもん勝ちです。

最後に塾生たちへ

入試に行く前に、もう一度合格手帖を見返してください。そこには、君たちの100日間の葛藤と成長が確かに綴られています。

これだけやってきたんです。これだけの厳しい塾で、これだけのレベルの高い仲間たちとともに、これだけの問題と格闘し、明日1日のためにこれだけの時間を費やしてきたんです。

だから大丈夫。あとは何とかなります。何とかなるという言葉は、本当に頑張ってきた人が使うためにあります。君たちは、紛れもなく、「なんとかなる」を使えるほど頑張ってきたんです。

受験を、思いっきり楽しんできなさい。