春期講習後の各学年への感想や雑記などをつらつらと書いてみました。

2016年4月4日

今日で春期講習が終了です。うちの塾の中学部では、講習最終日は講習内容をまとめた「講習終了テスト」を実施しています。昨年度もブログに書きましたが、このテストは全て、うちの塾の講師が夜なべしながら愛を込めて作成しています。講習で扱うカリキュラムは毎年どの学年もあまり変わりませんが、各学年の学力やその年の入試の傾向・レベルに合わせて、毎年講習終了テストを作り替えています。同じテストを毎年使い回すということはありません。「愛を込めている」でしょ?

映像授業が流行っていますが・・・

最近はスタディサプリのようなスマホやパソコンで手軽に見られる映像授業が流行しつつあります。スタディサプリはあの大企業のリクルート社が手がけている映像コンテンツです。さすが大企業だけあって、テレビを付けていていると毎日何度もCMが流れてきます。近い将来、このような映像授業が学習塾にとって変わる時がやってくるでしょう。もしくは、学習塾の形態でも、現在のようなライブ(対面授業)形式ではなく、映像授業形式の塾が増えていくでしょう。授業を映像化した方が人件費も削減できるので、塾側にとってもメリットが大きいのです。

ではうちの塾はどうかというと、徹底的にライブ(対面授業)形式にこだわります。理由は簡単です。映像授業よりもライブ授業の方が生徒の学力が上がるからです。毎年各学年に教えるカリキュラムは同じです。しかし、目の前に座っている生徒は一人ひとり違います。また、入試の傾向やレベルも毎年めまぐるしく変化しています。生徒の学力レベルや入試内容の違いによって、たとえ同じ単元の授業でも、扱う問題レベルや説明の深さは全く異なるのです。使い回しではなく、手間がかかっても毎年終了テストを作り替えているのと同じ理由です。

映像授業は確かに分かりやすい。しかし、それと同時に分かった気にもなりやすいといった弱点があります。本当に学力が身に付く瞬間というのは、授業を聞いて理解した時ではなく、その授業内容の問題が自力で解けるようになるまで徹底して演習を繰り返した時です。目の前の生徒が違うと、演習させる問題も異なってきます。つまづくポイントや解説する部分も違ってきます。深く掘り下げて教えるのか、もしくは基礎的な内容をとことん繰り返すのかも違ってきます。学力を徹底的に上げるためには、ただ分かりやすい授業を提供するだけではダメだし、毎年同じ授業やテストを繰り返していてはダメなのです。

各学年の春期講習の総括

さて、講習からとんでもない方に話が飛んでしまいました。講習の内容に話を戻します。

新中1生

新中1生は、春期講習で初めて中学内容を扱いました。それと同時に、授業のスタイルや宿題の仕方も中学生に適応したものへとこの春から移行しました。なかなか上手く順応してくれたと思います。また、学力もまずまずです。この学年はきっと数学が強くなるでしょう。国語は、現時点でかなりのレベル差がついてきてしまっています。前回のブログで新中2生に対して読書の大切さを書きましたが、新中1生も積極的に本を読んでください。本は少し背伸びをしたものを選びましょう。いつまでも小学生と同じようなレベルの本を好んで読むのではなく、ジュニア新書レベルでも良いので、新書の類いも読んでください。ちなみに、新中1生の中には、今の時点で司馬遼太郎の歴史物語を読み進めている生徒もいます。少し背伸びをした大量の読書経験は、国語力だけでなく、すべての科目の理解力の底上げに繋がります。

新中2生

新中2生に対して言いたいことは、前回がっつりとブログに書きました。今日の終了テストを採点し終えた感想を付け加えるのなら、理科はまずまず復習できていたと思います(もちろん完璧ではありませんが)。もっと復習の精度を上げてください。一度やってみてできないのであれば、二度三度繰り返して復習してください。新中2生は学力的に弱い分、数をこなして勝負をしていくしかありません。数学の計算力・思考力がやっぱりまだまだです。何度も同じことを言っていますが、10問テストを毎日継続してください。

新中3生

新中3生は、学力が高いからと言って、それに甘えていてはいけません。特に数学では、復習不足による粗さが目立ちました。この春期講習の間、毎日のように「できないという自覚があるものをなぜ復習しない?必ずなぜそうなるかと自分で説明できるようになるまで復習しなさい」と言ってきましたが、正直に言うとまだまだです。中1中2のようなぬるい感覚をまだ引きずってしまっています。何も、毎日何時間も受験勉強に勤しみなさいと言っているわけではありません。「やばいな」、「できないな」という自覚があるものを、そのまま放置しておくなと言っているのです。「これくらいでいいや」と適当に勉強の線引きをしないこと。中3でそのような勉強をしていると、結果的にそのくらいの高校にしか行けなくなってしまいます。

通常授業は4月7日からです

今回の終了テストは、春期体験生の入塾適性検査も兼ねています。合計5割が入塾可能ラインですが、きちんと習ったことを復習し、毎日の宿題も丁寧にやっていれば余裕で5割はとれる内容だとお考えください。

現在中学部はどの学年も満席ですが、春期体験生で入塾しない方がいらっしゃる場合はお席に空きが発生します。キャンセル待ちをされている方から順にご連絡を差し上げます。なお、お席に余裕がある小学部の体験生は大募集中です。

4月通常授業は7日(木)からスタートしますので、お間違いのないようにお願いします。通常授業が始まったら、春期終了テストのやり直しにガッツリ取り組んでもらいます。