僕はこの勉強法で偏差値を72まで上げて、トップ校に合格しました。

2015年11月28日

今日の中3生の授業後、現小田原高校2年生の卒塾生に、中3生に向けて受験勉強法のアドバイスをしてもらった。実は前々から、中3生にアドバイスをしてやってくれと私からお願いをしていたという経緯がある。決して天才肌ではなく、適切な努力を積み重ねた上で偏差値を72までに上げて小田原高校に合格した彼が語る受験勉強法のアドバイスは、今の中3生にとって参考になることが多いと思ったからだ。

当時綴っていた合格手帖を持参し(まだ持っていたことがビックリ!)、合格手帖のスケジュールや模試記録を振り返りながら、中3生の前で約15分程度語ってもらった。

今日のブログでは、そんな彼のアドバイスの内容をまとめたいと思う。

土日は1日10時間、平日は1日4〜5時間の勉強時間を確保せよ

受験対策の勉強にはとにかく時間がかかる。「量よりも質」とか、「勉強はかけた時間の長さではない」とかという綺麗事は受験勉強においては通用しない。

「過去問を1教科1つ解くのに50分かかり、その後やり直しやできなかったところの復習までやると1つ完成させるのに最低でも90分はかかる。1日に2時間などの勉強だと、過去問を1つできるかできないかで終わってしまう。自分は、11月〜12月のうちは平日1日4〜5時間くらい、土日は1日10時間くらい勉強していました。冬休みからは土日は1日13時間くらい勉強時間に費やしました。」

と、勉強時間をきちんと確保することの必要性をアドバイスしていた。

基本→全国入試での実戦を繰り返す

偏差値を最終的には72までアップさせた秘訣、そして小田高に合格するための一番の勉強法は、基本徹底→全国入試での演習を繰り返すことだと彼は言う。

「理社は、基本のテキストを何度も繰り返して解いた。英語は基本の文法テキストを3周はしたと思う。基礎が完璧になったと思ったら、全国入試で入試演習をした。全国入試で入試演習をしていくと、基礎が完璧になったと思った単元でも、まだまだ弱点が出てくる。弱点が出てきたら、また基本のテキストに戻って確認する。これを繰り返しやったことが、一番偏差値アップに繋がった。」

うちの塾の、トップ校に合格した卒塾生の誰に聞いても彼と同じことを言うだろう。とにかく基本を徹底し、全国入試で入試演習を重ねていく。そして穴が見つかったところは、また基本テキストに戻って穴を丁寧に塞いでいく。受験勉強は、これの繰り返しだと思ってもいい。これを何度も繰り返していくことで、どんどん穴が減っていき、その分だけ偏差値アップに繋がっていく。まさに、王道の受験勉強法だ。

ちなみに、彼は全国入試の理社をほぼ全国制覇している。昨年度湘南に合格した卒塾生は、苦手な社会で全国47都道府県を2周解いた。基本と入試演習のどちらに偏り過ぎても、またどちらかが足りなくても偏差値はアップしない。この2つのバランスを上手に取りながら、全国都道府県を制覇できると、偏差値は劇的にアップする。

模試直しは図表を書いてまとめながらやる

彼が現中3生にダメ出しをしたのが、模試直しの方法。「みんなの模試直しノートを見せてもらったが、あれだと模試直しの意味がない」と一蹴した。

「ダラダラと文章でやり方をまとめるだけの模試直しなら時間のムダ。受験勉強において、ただ時間のムダになるようなことは避けるべき。模試直しをするときは、数学や理科なら図をきちんと書いて、そのノートを見るだけで勉強になるように直していくと良い。」とのこと。

トップ校に合格した子の模試直しノートは、第3者がそのノートを見ても、要点やポイントが何かがすぐ分かったり、この問題をどのように解くのかが分かるようにまとめられている。それが今の中3生に足りないところ。せっかくやるのなら、意味のある勉強をする。彼の言うように、ムダなことはやらない方がマシだ。

まとめ

さすがうちの塾の卒塾生だけあって、彼のアドバイスはどれも受験勉強のポイントをきちんと突いている。

勉強時間をきちんと確保し、基本と全国入試での入試実戦をとにかく繰り返しながら知識の穴をどんどん塞いでいく。理社はできるだけ全国入試を制覇する。模試直しは徹底的にきちんとやり、できないことをできるようにする。ノートは何度も見返して復習する。この勉強法で、小田原高校に受からない方が不思議です。

みなさんもだまされたと思って、彼のアドバイスを実践してみてください(誰もだましてませんが)。確実に偏差値が上がります。