はじめて定期テストを迎える中1生へ。

定期テスト勉強会(カンヅメ)が続いています。中1生は、全体的にテストに対する考え方が甘いです。初めて迎える定期テストですから無理もありませんが、授業中にも何度も説明したように、小学校のテストと中学校の定期テストは全く性質が違うので、勉強方法も全く異なります。

今日は、はじめて定期テストを迎える中1生に向けて、小学校のテストと中学校のテストの違いや、中学校の定期テストの勉強方法について分かって欲しいことを書いてみたいと思います。中1生は必ず読んでください。中2生や中3生の中で、「実は定期テストの勉強ってよく分かっていない」という人も、こっそり読んでみてください。

小学校のテストと中学校の定期テストの違い

小学校のテストは、100点満点が当たり前

小学校のテストは、最低限の基本ができているかどうかを見るためのテストです。塾生の皆さんは、おそらく小学校のテストでは100点満点を連発していたと思いますが、あのテストは100点満点をとったからといって、それがイコール勉強ができるということではありません。小学校のテストの100点満点は、「最低限の基本のみが理解できている」ことの証明に過ぎず(もちろんとても重要なことですが)、それが凄いというよりも当たり前の状態です。「習った単元を深く理解している」ということや、「習った単元の知識を使いこなして応用問題が解ける」ということではありません。

中学校の定期テストは、優劣を付けるためにある

一方で、中学校の定期テストは、小学校の時のテストのような、最低限の基本を理解できているかどうかを試すテストではありません。もしもそんなテストにしたら、100点満点を取る生徒が連発して、5段階評価の成績を付けることができなくなるからです。

5段階評価の成績を付けるためには、シビアな言い方にはなりますが、「優劣をハッキリと分けるためのテスト」になってしまいます。最低限の基本ができているかどうかだけではなく、その基本を応用問題で使いこなせる思考力はあるかどうか、記述式の問題できちんと文章として書ける表現力はあるかどうかなど、それぞれの細かな項目についての優劣を付けるために、基本的な問題から発展的な内容まで出題されます。あるいは、さらに優劣を付けるために、教科書のすみの方に小さく書いてある事柄まで理解できているか、授業中に先生が話したことのメモを取っているかなど、小学校の時では考えられないような細部まで出題されることもあります。

つまり、最低限の基本のみが理解できている状態の小学生気分で定期テストを受けると、小学校の時は100点満点をとれたかもしれませんが、中学校の定期テストでは、おそらく6割程度しか得点できないでしょう。

授業中も何度も話をしてきましたが、まだ1度も定期テストを経験したことがない分、なかなか実感が湧いてこないのは仕方ないことかもしれませんが、少しでも早く考え方を中学生モードに切り換えてください。いつまでも小学生気分を引き摺っていると、中学校では悲惨なことになります。

定期テストは『完璧主義』を目指しなさい

ではどうすればいいかをお話しします。

中学校の定期テスト勉強では、恐ろしいほど『完璧主義』になってください。たとえば、定期テスト勉強として、教科書を読むとします。ただ読んだだけで、「もう大丈夫。理解した。」と教科書を閉じ、分かった気分になっていると、中学校の定期テストでは見事なくらい失敗します。『完璧主義』で勉強するということは、本当に全て理解したのか、覚えるべきことを全て暗記したのか、いちいち確認しながら進めていくということです。

確認の方法はいくつかありますが、一番分かりやすいのが問題集を解くことです。

問題集を解く意味

はじめて定期テストを迎える中1生に、問題集を解く意味について説明します。問題集を解く意味を知りながら解くのと、ただ闇雲に問題集を解いているのでは、勉強の成果はまるで違ってくるでしょう。

仕分けるために、解く

問題集を解く意味の1つは、「仕分け」です。教科書を読んだだけでは、本当に自分が理解しているのかしていないのかが分かりません。自分の理解度を知るということは、実はとても難しいことなのです。

問題集を解いて丸付けをすると、当然○が付く問題と×が付く問題の2つに別れます。これが「仕分け」です。たくさん存在する重要事項を、2つに仕分けるために問題集を解いているのです。

そして、本当に大切なのは「仕分け」をした後です。×が付いた問題は、もう一度教科書に戻り、どこが分かっていなかったのかを確認し、○になるように覚え直したり、もう一度よく考え直します。この作業を繰り返していくと、どんどん×の問題が減り、○が増えていきます。この作業を繰り返すことで、少しずつ完璧に近づいていくのです。逆に言うと、問題集を解いた後、×を○にするための確認作業をしないと、問題集をたくさん解いてもあまり効果は期待できません。

問題集の中で最も大切な問題は、自分が解いた後に×が付いた問題です。この×の問題を、完璧に理解できるように、大切に扱いましょう。

理解するために、解く

問題集を解く2つ目の理由は、理解するためです。不思議なことに、問題を解けば解くほど、理解がどんどん深まっていきます。なぜなら、問題を解くためには、当然ですがその問題について考えなければいけません。試験範囲の問題を数多く解けば、その単元について考える機会や時間をたくさん持つことができるのです。その結果、理解が深まるのです。

慣れるために、解く

3つ目の理由は、問題の出題方法に慣れるためです。教科書を読んだだけでは、教科書の内容がどのような問題になって出題されるのかがよく分かりません。数学ならまだしも、理科や社会になるとなおさらです。それが、問題集を解くことで、どのように出題されるのかが見えるようになります。見えるだけでなく、問題の考え方や答えの書き方にも慣れることができるのです。

問題集は万能ではない

ここまで、問題集を解く意味について書いてきました。ただ、一つ注意して欲しいことがあります。それは、問題集は万能ではないということです。万能ではないということは、つまり「問題集を解いただけで完璧にはならない」ということです。

どんなに優れた問題集であっても、問題集には必ず『穴』があります。『穴』とは、紙面の都合上掲載されていない問題だったり、重要度がそれほど高くなく、省略されている問題のことです。もちろん、問題集には重要度の高い問題から順番に掲載されているので、問題集に載っているものは定期テストでもよく出題されるのですが、中学の定期テストでは「優劣」を付けるために、重要度の低いものも出題されることがあります。

問題集だけに頼りすぎると、このような重要度の低い問題に対応できません。そういう問題に対応するために、オススメの勉強法が、『一問一答集』の作成です。卒塾生の先輩たちも、湘南高校や小田原高校、厚木高校などのトップ校に合格した先輩のほとんどが、定期テスト時に自分なりの『一問一答集』を作成していました。

一問一答集とは

一問一答集とは、一つの問題につき答えを一つ用意する形で、自分で問題と答えを作成する問題集のことです。一問一答集の作成のポイントは、「問題集に載っていないこと」を作成するのです。つまり、問題集の『穴』を埋めるのが、一問一答集の役目ということです。

問題集を一通り解いた後、もう一度教科書やノート、資料集の隅々まで読みながら、確認できていない『穴』を探してみましょう。『穴』が見つかれば、一問一答集に書き込んでいきます。その一問一答集をしっかりと暗記することで、ようやく試験範囲の勉強が完璧に近づきます。

参考:小田高首席合格した先輩が作った一問一答集の一部(社会)

勉強は、いくらやっても完璧にはならないもの

最後に、中1の皆さんに理解しておいて欲しいことがあります。それは、勉強とはどれだけやっても完璧にならないということです。先ほど、中学校の定期テストでは『完璧主義』になりなさいと言いましたが、猛勉強したとしても『完璧』に仕上がることはありません。むしろ、皮肉なようですが、勉強すればするほど分からないことはたくさん増えてくるでしょう。これだけ長く教えている先生だって、「中学校の教科書の内容を完璧に理解していますか」と聞かれたら、「していません」と答えます。それほど、勉強とは奥深いものなのです。

これは定期テストだけでなく、あと3年後に迎える受験勉強や、普段の学習でも同じです。『完璧』に近づこうと一生懸命勉強すればするほど、分からないことがたくさん出てきますが、それでいいのです。勉強を進めていくということは、表面的な部分からどんどん深い部分へ潜り込んでいくことと同じです。勉強すればするほど、知識の深みにはまっていきます。表面的な勉強では決して見ることのできない新しい世界がどんどん広がっていきます。それが、皆さんをより賢く、豊かにしていくのです。

逆に言えば、「完璧に勉強しました」と断言してしまう人は、とても浅い表面的な部分の勉強で終わってしまっているケースが少なくありません。「完璧に勉強した」と断言している人ほど、実は定期テストの点数も取れない場合が多いのです。

まとめ

神奈川県の場合、ラッキーなことに中1の成績は高校入試の内申点には関わりません。中1生の間は、色々な勉強を試してみてください。たくさん失敗してみてください。そしてその失敗から多くを学び、次に繋げてください。中1生の間に試行錯誤しながら自分なりの勉強法を確立できた人は、中2以降も、受験期を迎えても強いです。

まずは、人生はじめての定期テストを、これまでの人生で一番勉強して臨んでみてください。自分の勉強法が中学校でどこまで通用するか、試してみてください。

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