2015年度合格第一報!国立沼津高専合格報告と、高専へ進むということのまとめ。

慧真館7期生の合格速報第一報が届きました。

国立沼津高専合格!おめでとう!

公立入試組より一足早く春を迎えたわけですが、早くも「合格したけれどこれからもいつも通り塾に通って授業を受けても良いですか?」という相談が。うちの塾生にも「高校合格が勉強の終わりではなく、むしろ高校入学からがスタート地点。合格するためだけに勉強をするなんてナンセンスだ。」ということを常々言っていますが、合格の喜びに舞い上がることなく、すぐにその先を考えて勉強を続けようとしているこの子の姿勢に、高専に合格したこと以上に感動を覚えました。

さて、今日はよい機会(?)なので「高専へ進むということ」について書いてみたいと思います。

高専へ進むということ

高専と工業高校の違い

高専と工業高校を同じと考えている人がたまにいるのだが、この2つは似ているようで全くの別物。工業高校は工業を専門的に学ぶ3年制の「高等学校」であるのに対し、高専は「高等学校」ではなく短大や大学と同じ「高等教育機関」という位置付けになる。高専は、高校+大学専門課程の高大一貫教育を5年間かけて行う学校ということだ。

また、高専と工業高校では入試も異なる。うちの塾生が合格したのは沼津高専だが、沼津高専のような国立の高専は全国に51校あり、推薦入試と一般入試との2つの選考方法がある。今回うちの塾生が合格した推薦入試は、学校成績(評定)+適性検査+面接+調査書で選考される入試で、各高専ごとに適性検査の問題が若干異なるようだが、2月に実施される一般入試は全国のどの高専でも共通した高専独自問題で選考される。

ちなみに高専独自問題はなかなかのハイレベルで、沼津高専の偏差値がだいたい65程度なので、神奈川県でいうと公立トップ校に合格できるような力が必要だ。一方、工業高校は県立高校に属するので、各自治体の公立入試を受験することになる。

高専で学ぶこと

高専では基本的に工学系を学ぶことになる。各高専ごとに設置されている学科は異なるが、沼津高専では、機械工学科/電気電子工学科/電子制御工学科/制御情報工学科/物質工学科の5つの専門学科が設置されていて、入試の時点で学科を選ぶシステムになっている。つまり、中学3年生の時点で自分の進む進路をかなり絞ることにもなるので、ロボットやコンピューター、プログラミング、電気などに対して強い興味関心を持っている中学生や、将来工学系の仕事をしたいという明確な夢を持っている中学生には向いていると言えるだろう。

ただし、高専だからと言って工学系の専門学科しか勉強しないということはない。一般の高校と同じく英数国理社や芸術科目・保健体育の授業も一般科目としてしっかりと学ぶ。ただ、一般科目に加え、それぞれの専門課程の実験・実習・実技を重視した実践的技術教育が低学年からかなり本格的に行われる。有名な高専ロボコンの出場チームのレベルの高さでも分かるように、どの専門学科でも、かなりハイレベルな技術教育がされているよう。

卒業後の進路

5年間のカリキュラムを終了した後、卒業生は3つの進路選択に別れることになる。

1つ目は高専の専攻科への進学。5年間の高専でのカリキュラムを終えた後、専攻科に進学すれば、さらに2年間高専で学ぶことができるというもの。

2つ目は就職。高専卒業生に対する有効求人倍率は毎年15倍以上(参照:http://www.kosen-k.go.jp/outline4.html)。つまり、「引く手あまた」というワケだ。それゆえ、沼津高専でも就職希望者の就職率はほぼ100%と言う。この不景気の中、この就職率は驚異的だ。

そして3つ目は大学編入。高専卒業生が大学進学を希望する場合、3年生への編入をすることになる。驚くべきは国公立大学へ進学する割合の多さ。大学進学者のうち、なんと90%以上が国公立大学へ編入しているらしい(H22年データ参照)。このことからも、高専での教育内容のレベルの高さが分かる。

高専を選択する際の注意点

このように見れば、「高専ってなんて素敵な学校なんだろう」と思う人が多いだろう。

たしかに、将来の夢が明確で、工学系に対して興味関心が強い中学生なら、高専は非常に魅力的な選択肢になるだろう。しかし、一度高専に入ると、途中で興味関心や夢が変わっても、なかなか進路変更することは難しい。入試の時に選択した学科を途中で変更することはほぼ認められないし、大学編入の際にも、高専で学んだ学科のある学部に編入することになる。

このことからも、「何となく高専に行こう」「何となく面白そうだから」という単純な理由で高専を安易に選択してはダメ。あとから「こんなハズじゃなかった」と後悔するハメになる。

逆に、ロボットやパソコン、電気関係の勉強が好きすぎてたまらない人や、パソコンを自分で分解したり自作したりしてしまう人、自分で回路図を設計して電気製品を作ってしまう人、中学生なのにプログラミングができる人にとっては、頑張って勉強して高専を目指す価値は十分あります。

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