新しい教科書をもらったら、とりあえず読んでみることをおススメする。

2015年4月5日

来週から新学期が始まります。新しい学年に上がって、真新しい教科書をもらったときは誰しも多少なりともワクワクするものです。サインペンで名前を記入しながら、「どんなことを勉強するのだろう?」と、これから始まる新学年への期待に胸が踊る瞬間は、まさに学びの原点と言って良いかもしれません。

できる人になるための第一歩は教科書を読むこと

新しい教科書を手にする4月は、学生にとって1年のうちで一番自然とやる気がみなぎるとき。そんな貴重な時期を、無駄にやり過ごすほどもったいないことはありません。教科書に名前を書いた後、本棚にそっとしまうのではなくて、教科書を開いてとりあえず読んでみることをおススメします。高校生のためのNHK教育番組「テストの花道」で、過去に放送された「デキルあいつの勉強法」でも、

できるアイツの共通点はの2つ目は「新しい教科書はもらったらすぐに全部読む」点だ。アンケートでも、教科書をもらったらすぐ目を通すと答えた人は8割以上もいた。

教科書に目を通しておくと自分が知りたい点、わかってない点をあらかじめ意識して臨めるので授業をボンヤリ受けることがなくなる。

とあるように、できる人ほど教科書を先に読んでいます。高校生だけでなくて、小学生でも中学生でも、できる人は先に教科書を読みます。教科書を先に読んでおくことは、できる人になるための第一歩なのです。

先に教科書を読む方法と意味

教科書を読むと言っても、内容を全て理解する必要はありません。「勉強しなくては」「理解しなくては」と気合いを入れて読むのではなく、まるで読書をするような軽い気持ちで教科書に目を通しましょう。

本を読むように国語の教科書を読んでみたり、絵本をめくるように英語の教科書に目を通したり、歴史小説を読むように社会の教科書を読んだり、図鑑を楽しむ感覚で理科の教科書を眺めてみます。数学も、「これからどんなことを学ぶんだろう?」と興味本位でページをパラパラとめくってみるだけでかまいません。

そうするだけでも、新学年で勉強する内容や流れが大雑把でも頭に入り、学校の授業にも興味が湧き、教科書を読んでいない子よりも断然内容を理解しやすくなります。そうやって、できる子は益々できるようになっていくのです。

私も中学生・高校生だった頃、新しい教科書をもらったら、すぐに英語の本文と国語の物語文や論説文を勝手に読破していました。別に真面目な学生だったわけでもなく、どちらかというと不真面目な方だったのですが、本を読むのが好きだったので、読書しているという軽い気分で読んでいた記憶があります。その甲斐あってか、すでに内容が頭に入っている英語や国語の授業はとてもよく理解できたし、先に読んでいて自分がわからなかったところが「こういうことなのか」と分かり、興味を持って授業を受けることができました。

超おススメ!より意欲的な子は音読をせよ

新しい教科書に軽く目を通すだけで十分なのですが、より意欲がある子には、英語と国語の教科書を音読することを是非おススメします。

国語は日本語で書かれてあるので、とりあえずは音読できますね。途中、読めない漢字が出てきたら、辞書を引いて読み方と意味を調べておきましょう。特に国語が苦手な子ほど、音読をするべきです。音読ができない子で国語ができる子はいません。逆に言えば、国語ができる子で音読ができない子もいません。音読が上手にできるということは、国語ができる最低条件の一つとして考えてください。

英語の音読は、国語の音読よりも学習効果テキメンです。英語の教科書は、黙読するだけではもったいなさすぎます。是非声に出して音読してみましょう。ただ、国語と違って英語はまだ習っていないところを自力で音読するのはなかなかハードです。そこで、教科書ガイドとCDを購入しましょう。そこら辺の書店に行けば今の時期は平積みされています(CDは売っていないところも多いですが)。教科書ガイドのCDを聞きながら、できるだけ「CDと同じ発音、同じ強弱の付け方、同じ間の取り方」になるように真似をして音読するのがポイントです。これを「シャドーイング」と言います。

シャドーイングは、プロの通訳の養成学校(私も通っていました)でも取り入れられているくらい、英語の習得に効果がある学習法です。スピーキングの力はもちろん、リスニング、文法、読解にも効果があります。正直、ヘタな英会話教室に行くよりも、自宅で毎日シャドーイングをした方が英語の上達が速いです。1回2回シャドーイングをして終わるのではなく、暗唱できるまで何度もシャドーイングをすると、学校の英語の授業や定期テストも余裕で理解できます。英語が苦手な子はもちろん、英語が得意な子も、これから英語を習う新中1生も、是非普段の学習に取り入れてみてください。

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