合格者から学ぶ最も大切な勉強法

2012年11月6日

毎年合格した生徒に「合格体験記」なるものを書いてもらっている。合格体験記の質問項目の中で、「あなたが後輩に最もおすすめする勉強法は?」というものがある。驚くことに、合格した生徒の中でも偏差値の高い学校に合格した生徒はこの質問に対してほぼ同じ回答をしている。

繰り返し何度もやる。

以上。

1回で完璧に理解しようとするから辛くなる。1回目は6割程度理解していればそれで十分。2回目、3回目と繰り返しやることによって、確実に理解度は増していく。さらに言えば、同じ9割の理解を目指すのでも、1回目で9割仕上げるよりも3回目で9割を仕上げた方が、脳の深いところで知識が定着する。

勉強って、いかに知識の層を重ねるかが一番大切なんです。一つ一つの層は薄くても、塗り重ねていくうちに強くて深い層に変わっていく。私の数学の授業を受けている塾生なら分かると思うが、授業の最初に毎回内容が同じようなプリントを解かせる。これも、何度も似たような問題を定期的に解かせることで、生徒の知識の層を何層にも塗り重ねていくことを意図して作っている。

人間は忘れる生き物だ。だから、勉強だって忘れることを前提としてやる方が効果的だ。1回で覚えたことなんてすぐに忘れてしまう。テスト前日に徹夜して暗記しても、次の日になったら忘れてしまうように。定期テストだとそれでもオッケーなのかもしれないが、受験勉強はそれでは困る。だから、層を重ねるように、繰り返して勉強する。同じ単元、同じテキスト、同じプリントを定期的に何度も解く。

トップ校に合格した子が口を揃えて「繰り返しやれ」と言うのも、受験勉強において、繰り返しやること以上に効果的なことはないと彼ら自身が実感しているからだろう。

今のところ、受験勉強においてマジでこれが最強です。とにかく、合格したいなら繰り返してやろう。繰り返してやる計画を立てよう。