一生のうちに2回くらい、勉強しまくる正月があったっていい

2012年12月30日

今年最後の授業が先ほど終了。31日〜3日まで、4日間の年末年始休暇をいただきます。24日に冬期講習が始まってから今日までの間、受験生は13時の授業開始から22時まで塾にカンヅメ状態で過ごした。年末年始、どうしても日本全体が浮かれた雰囲気になるが、同じ日本人でも浮かれていられないのが受験生というもの。世間の浮かれた雰囲気に飲み込まれてしまわないように、浮かれた雰囲気とは程遠い塾で1日の大半を勉強に費やしてもらった。

しかし、明日からの4日間、世間の浮かれた雰囲気が最高潮に達するときに、うちの塾の受験生たちを野に放たなければいけない。うちの塾生は真面目な生徒が多いとは言え、雰囲気に飲み込まれて受験勉強を疎かにしないか本当に心配である。神奈川県の公立入試は2月15日で、その時期の早さは全国でも1、2を争うほどだ。その2月15日まであと残り47日という分母の少なさを考えると、たった4日間でも浮かれていられない。

冬こそ受験の天王山。天下分け目の天王山を制するためには、年末年始をも制する必要がある。普段は「勉強しろ勉強しろ」と口うるさく言ってくる親だって、このときだけは「正月くらいはゆっくり休みなさいよ」と正反対のことを言ってきて、受験生の心を惑わせてくるので注意が必要だ。正月に勉強のモチベーションを保つことは、どんな難しい問題を解くよりも難しい。しかし、それができれば、正月以降に失速することなく、むしろ受験まで加速していくことができる。

「受験生って言っても、正月くらい休んだっていいじゃないか」という人もいるが、長い人生で2回くらい、正月気分を満喫できないほど勉強しまくる正月だってあっていいじゃないか。80歳まで生きるとしても、残り78回は思う存分正月気分を満喫できると思えば、高校受験と大学受験の2回くらい紅白やガキ使を見れなくてもどうってことない。

おせち料理をゆっくり食べて、お正月の挨拶を済ませたら、目標に向けて受験勉強しよう。あと数ヶ月後には、どんなお正月よりも楽しい春が待っている。