近況報告とか2014年に読んだ本とか2015年の抱負とか。

皆様、大変遅くなりましたがあけましておめでとうございます。

怒涛の冬期講習で毎日ヘロヘロになるわ、よりにもよって何年ぶりかで正月早々風邪を引いてしまうわで、結局この年末年始一度もブログを更新できませんでした。まさかの冬期講習休講も覚悟しましたが、気合いで何とか乗り切ることができました。まだ本調子ではありませんが、今週末土曜日から月曜日まで、中3生の直前合宿を控えています。休んでいる暇はないので、気合いで頑張ります。

2014年読んだ中で一番面白かった本

さて、今更ながら2014年を振返ると、2014年は結構「勉強」について勉強した年でした。本職が子どもに勉強を教えることなので、自分も「勉強」についてしっかりと勉強しなければいけません。勉強や子育て等にまつわる本を20冊くらいは読んだり(言うほど多くはないですが)、セミナーにも出かけたりしました。

ちなみに2014年に読んだ中で一番役に立った一冊は、ダントツで『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』です。2014年のベストセラーですね。タイトルに「嫌われる勇気」とありますが、別に「誰に嫌われてもいいから己の道を突っ走れ!」という内容の本ではありません。スティーブンコヴィー氏の「7つの習慣」の考え方の基にもなっている、アドラー心理学についてわかりやすく説明した本です。

「嫌われる勇気」は自己啓発本の部類に入るとは思うんですが、子どもへの声のかけ方、期待のかけ方などといった、子育てや教育についても考えさせられる内容が多いです。参考になるところをマーカーを引きながら読んだら、マーカーだらけになりました。

マーカーを引いた部分を少しだけ紹介すると、

たとえば育児の場面で、子どもがなかなか靴のひもを結べずにいる。忙しい母親からすると、結べるまで待つよりも自分が結んだ方が早い。でも、それは介入であり、子どもの課題を取り上げてしまっているのです。そして介入が繰り返された結果、子どもはなにも学ばなくなり、人生のタスクに立ち向かう勇気がくじかれることになります。アドラーは言います。「困難に直面することを教えられなかった子どもたちは、あらゆる困難を避けようとするだろう」と。

多くの子ども達は、最初の段階で「特別であろう」とします。具体的には、親のいいつけを守って、社会性をもった振る舞いをし、勉強やスポーツ、習い事などに精を出す。そうやって、親から認めてもらおうとする。
しかし、特別によくあることが叶わなかった場合ーたとえば勉強やスポーツがうまくいかなかった場合ー今度は一転して「特別に悪くあろう」とします。特別によくあろうとすることも、あるいは特別に悪くあろうとすることも、目的は同じです。他者の注目を集め、「普通」の状態から脱し、「特別な存在」になること。それだけを目的としているのです。

本来、勉強であれスポーツであれ、なにかしらの結果を残すためには、一定の努力が必要になります。ところが「特別に悪くあろう」とする子ども、すなわち問題行動に走る子どもたちは、そうした健全な努力を回避したまま、他者の注目を集めようとしています。アドラー心理学では、これを「安直な優越性の追求」と呼びます。

たとえ叱られるという形であっても、子どもは親からの注目を得たい。どんな形でもいいから「特別な存在」でありたい。どれだけ叱っても子どもが問題行動をやめないのは、ある意味当然のことです。

などなど。他にもたくさんあるのですが紹介しきれません。自己啓発本の類いはビジネスマンが読むものかもしれませんが、この「嫌われる勇気」は子育てに悩む親御さんに是非読んでもらいたい一冊です。

2015年の抱負

最後に2015年の抱負。まずは2月の高校入試で5年連続の全員合格を目指すこと。これから2ヶ月はその一点に集中します。あとは、2014年はインプットの1年だったので、2015年はアウトプットの1年にしていきたいなと。もちろんインプットも続けます。私事になりますが、2015年は35歳になる年です。早いもので30台もなかばに突入です。頑張って仕事します。

ブログの方も、これからもできるだけ多くの人の役に立つ情報を配信していくつもりですので、皆様どうぞ2015年もよろしくおねがいいたします。