ダメダメの塾から学年トップが通う塾になるまでの道のり(1年目)

今や学年トップの生徒が多く通うようになったうちの塾。
「慧真館は頭良い人しか通えないから」「あそこは学年トップの人が行くところだから」という噂をされるようになっているが、もちろん最初からそうだったわけではない。
そこで、「ダメダメの塾から学年トップが通う塾になるまでの道のり」と題して、塾の歴史を振り返っていくことにした。最初から学年トップの生徒のための塾ではなかったことと、学年トップが通う塾になるまで何をしてきたかということを包み隠さず記していこうと思う。
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開校1年目

ゼロからのスタート

開校1年目は思い出しても胃が痛くなるくらい、とにかく大変だった。「理想の塾を創る!」と意気込んで大手塾から独立し、運良く初年度からなんとか餓死しないくらいに生徒が集まってくれたのはいいものの、基礎どころか勉強の習慣がついていない生徒ばかり。
アルファベットすら怪しい中3生を目の前にして、開校前から練りに練って作り込んだ指導カリキュラムは速攻でゴミ箱行き。とにかく、この子達をどうにかまともな公立高校に入れなければという思いで、基本的なアルファベットや正負の数、分数の計算など、勉強の基礎の基礎から教えていった。

今まで勉強らしい勉強なんか一度もしたことのなかった子達ばかりだったので、宿題をするという習慣もないわ、テストを実施しても全く勉強してこないわという状況。そんな子達にまずは勉強の大切さを理解してもらおうと、「なぜ勉強をするのか」「なぜ頑張ることが大切なのか」を、松岡修造のごとくよく語っていたものだった。そう言えば、その頃保護者の方から「先生は松岡修造みたいね」とよく言われていたが、あまり嬉しくなかった。

小学生を鍛えよう

中学生は悲惨な状況だったけれど、小学生はまだセーフという状況の子達が集まっていたのがまだ救いだった。しかも、小学生はまだ高校受験まで時間がある。そう考えて、小学生を時間をかけてゆっくり鍛えていく作戦に変更。
そこで小学生から実施したことがこの4つ。

  • 算数・数学の10問テスト
  • 満点合格制の漢字テスト
  • 国語の書く力を鍛えるための作文・添削指導(今はやっていない)
  • 学校準拠ではないテキストを使った実力養成メインの授業
  • 小テストは満点をとって当たり前という意識を植え付け、10問テストで算数・数学の基礎を反復し、全ての科目の基礎となる国語を重視し、教科書をなぞるだけでなくきちんと実力を積み重ねていくことは、今でも変わらない塾の方針だが、1年目の小学生から始まったことだった。

    とは言え、いくら小学生といっても最初は本当に大変で、きちんと積み重ねていくことに嫌気が差して退塾していく子も後を絶たなかった。退塾生が出る度、「自分のやっていることは間違っているのか」と自問自答を繰り返たものだが、自分の意志に反して塾をするくらいなら独立した意味がないと思い返し、ひたすら自分が信じるやり方を突き詰めていった。

    中学部に大手塾からの転塾生が入塾

    小学生や中1内容から復習していった中学部だが、生徒も一生懸命頑張ってくれて、定期テストでは本人達曰く「これまでにこんな点数とったことない!」という点数を取るようになった。と言っても8割や9割以上という点数ではなくて、学校の平均点ギリギリ越えるかというレベル。それでも塾に入る前はビックリするような点数を取っていた子達だったので、平均点ギリギリの点数になっただけでも相当頑張ったと言える。ちなみにこのころは、今みたいに「カンヅメ」というテスト勉強のスタイルではなく、やる気のある生徒にはとことん勉強に付き合う「自由な勉強会」というスタイルだった。

    そんなこんなで切磋琢磨している中、夏期講習の途中で大手塾から転塾を考えているという問合せがあった。とりあえず話を聞いてみると、なんとトップ校を目指しているということ。「いやいや。うちの塾、できない子の集まりですよ?」と何度も確認したが、それでも是非入塾したいとのこと。その熱意に押され、急遽その子だけのクラスを作成。クラスと言っても生徒はその子1人。マンツーマンでの指導が始まった。

    トップ校志望と言っても、最初の模試では数学が50点満点中15点という何とも悲惨な点数。道のりは楽じゃなかった。でも、こんな名も無き塾を選んでくれた子の希望を何とか叶えてやりたいという思いで、つきっきりで指導をした。塾以外での勉強の様子をチェックするため、交換日記もやった(ちなみに男の子だけど)。この交換日記が進化したものが、何を隠そう「受験勉強日誌」だ。

  • 勉強の進捗具合を記す受験勉強日誌
  • 中3生の退塾者

    受験まであと数ヶ月となった中3生。本当にゼロからのスタートだったが、少しはまともになってきたと思った矢先、退塾者が出た。出たというより、退塾してもらったということになる。原因はタバコ。もともと髪を染めていたり、素行が良くなかった子だったが、塾では一生懸命頑張ってくれていた。しかし、塾からの帰り道の途中に喫煙をしていたところを他の保護者が見つけ、私に連絡をしてくれた。

    ここまで一緒に頑張ってきたという情もある。学校では素行が悪いかもしれないが、塾ではマジメにやってくれている。正直、退塾させるかどうかとても迷ったが、でもやはりダメなことはダメと誰かが教えないといけない。いけないことをしたという自覚と、やらなきゃよかったという後悔をさせなけらばいけない。そう思い、身を切るような思いで退塾を告げた。

    その事件がきっかで、入塾規約に「喫煙や補導の対象となる事実が発覚した場合は退塾」と明記するように。ちなみに、この規約は今も引き継がれている。

  • 入塾規約に「喫煙や補導の対象となる事実が発覚した場合は退塾」を明記。
  • 中3生全員合格。そして卒塾。

    途中で脱落していった子がいたり、退塾者を出したりしたが、最後まで残ってくれた子は何とか無事第一志望へ全員合格していった。マンツーマンで指導を続けたトップ校志望の子も、見事目標の高校へ合格。このときは感極まって泣きましたよ、私。
    そして記念すべき慧真館第1回目の卒塾式。生徒も私も保護者もみんな涙、涙だった。

    どうなるかと思って走り続けてきた1年目。絶対にこの塾に入ったことを後悔させないように、この塾に入って良かったと思ってもらえることだけを考えていた1年目。本当に大変だったが、今では学年トップが通う塾になる礎を築いてくれたのも1年目の生徒たちだった。

    学年トップが通う塾になるために1年目に実施したことまとめ

  • 算数・数学の10問テスト
  • 満点合格制の漢字テスト
  • 学校準拠ではないテキストを使った実力養成メインの授業
  • 勉強の進捗具合を記す受験勉強日誌
  • 入塾規約に「喫煙や補導の対象となる事実が発覚した場合は退塾」を明記。
  • ※次回予告。全国の「良質な個人塾めぐり」から訪れた2年目の転機!
    次回っていつ!?いつかわからないけど不定期で書いていきます。

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